チェーンロックの選び方(チェーンの強さ比較版)

鍵の強さって
どれだけ切られないのかというのが一つの目安に。
シリンダーの強さというのもあります。

総合的にどの鍵が強いのか。
一番、説得力があるのは、第三者試験機関のSOLD SECURE、ART、VAREFAKTAなどが鍵の格付けをしているのでそのラベルがあると安心。
そのあたりはこちらの記事を

ABUS factory tour in Germany ABUS訪問レポート VOL.1

いかに切られにくいか
どの検査機関も必ずチェックにあるのは耐切断性能。
このクリッパーの持ち手の長さによって当然、切断力もアップ。
それに耐えられるかどうか。

耐切断性能表

どれだけ強いのか
ABUSのチェーンも、4mm〜7mm(メーカー的にはもっと強烈な太さのも)とラインナップがあります。

5mmより7mmが強い。そりゃ分かる。でも重くなる。
どれを選んだらいいの?

実際に切断テストを行うことで、何倍強い!ということで、チェーン選びの参考になればと思います。

テスト環境
・地面に置いたチェーンをクリッパーで切断。
・2種類の長さのクリッパーを使用。※防犯上具体的な数値は伏せます。
・切断に要した力で比較
・一番他社含めバリエーションが多い4mmの丸形チェーンを基準値に

他社4mmチェーン(丸形)
他社4mmチェーン(丸形)

ABUS:1500チェーン 4mm(丸形)
ABUS:1500チェーン 4mm(丸形)
ABUS:4804チェーン 4mm(角形)
ABUS:4804チェーン 4mm(角形)
ABUS:5805チェーン 5mm(角形)

ABUS:5805チェーン 5mm(角形)

ABUS:6806チェーン 6mm(角形)
ABUS:6806チェーン 6mm(角形)

ABUS:8807チェーン 7mm(角形)
ABUS:8807チェーン 7mm(角形)
今回使用工具では、切断不可

切断から見えるポイント
・チェーン形状は丸形より、角型の方が強い
 丸形は刃がどこからでも入る。角型だと刃の角度が合いにくい。

・ABUSチェーンは固い。
切断面を比較
他社チェーンはグニュッと潰れて(左)、ABUSは破断(右)する。
 

・焼入れチェーンは強度が高まる。
 焼入れとは、鉄を熱して低い温度のオイルにひたして急冷することで強度が増す。
外は硬く、中はしなやかで、適度に力を逃しながら固さも備える。
4804以上のチェーンは焼入れ加工がされている。

・5mm以上から飛躍的に強くなる
クリッパーの刃の開きのせいもあるため、5mmから急に強くなる。
工具はここで長いものに切り替え

・耐切断に対してはLEVEL8以上が有効
7mm以上 LEVEL8は切れず。

結果
チェーン比較表
丸形チェーンでは大きな差は見られないが
・4mm角型:1.8倍
・5mm角型:5.5倍
・6mm角型:6.3倍
とこれだけの差が出てきます。
7mmチェーンになると、9倍近く力をかけても切断が出来ませんでした。

今回は地面に置いて全体重をかけて切断しているので、これを宙に浮かせた状態で使うなど工夫するとさらに切断の困難さを高めることができます。
チェーンの有効的な使用法はこちらを参照に。

ABUS 正しいカギのかけ方


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