絶景を堪能、グラベル三昧な2日間。野辺山グラベルチャレンジ2022。

3年ぶりの野辺山グラベルチャレンジ2022
先日行われた、Raphaプレゼンツの野辺山グラベルチャレンジ
Muc-Offで出展することになり、野辺山へ向けて出発

どんなグラベルが楽しめるのか
これまで、グラベルといえば、長野。
グラインデューロ(斑尾)、信越グラベル(斑尾)、グランフォンド妙高(こちらは長野と新潟の県境で新潟)や、白馬グラベルフェス(白馬)、OMM LITE HAKUBA(白馬)など、長野のグラベルを味わってきた。

直近のチャレンジはこちら
https://www.diatechproducts.com/archives/34260

前回のグラベルチャレンジは、野辺山シクロクロスと併催で、一度会場に戻ってまた出かけていく8の字ループのコースだった。
楽しかった思い出があるので、このイベントにはぜひ参加したいと思い、手を挙げる。
今回のパートナーは、同じく過去の長野のグラベルイベントを共にしてきた伊藤。
若さあふれる走りと、勢いで毎回、前半足と体力を使い切り後半で終わるということを繰り返す男。
今回は無事に完走できるのか。

私達にとってのチャレンジは?
前回のグランフォンド妙高で、伊藤と共に足切りされ少し傷心気味だったので、今回のグラベルチャレンジで自信を取り戻したい。
そして、今回一抹の不安があるのが、もしも帰ってくるのが遅かった場合、展示ブースの設置が遅れ最もお客さんの多い土曜日の午後を逃してしまうことになる。そうすると、ただおっさんと若者が二人で長野に自転車に乗りに行ってきましたみたいな状況になってしまう。
それだけは避けたい。

そう思い、20代の伊藤はロングコースでエントリー、40代の私はショートコースでエントリー。
すでに保険はかけてある。

DAY1:ショートコースはこんな感じ。

DAY1:設置&ライド=いつも以上にバタバタ
もうグラベルライドは慣れたもの、そう思い、土曜日の朝ゆったりと出かけ、テントを設置して、8時過ぎ伊藤の出走を待つ。


が、思った以上にテントの設営に時間がかかり、いろいろバタバタ。
20代のスタート。Rapha矢野さんから注意事項のアナウンス。


伊藤を見送り、少し時間があると油断してたら巻気味の進行で、すぐに出走。
結局いつも以上にバタバタ。

いざスタート
準備に、あれがない、これがない、空気を入れる時間もない。
と、なり目まぐるしく最後尾でスタート。
いきなりいい感じの景色に入っていけるあたりが自転車のフィールドのとしての豊かさを感じる。


しばらく走って気付いた。水を入れるステムバッグを水ごと忘れたことに。


タイヤのエアも柔らかすぎる。
まあ、途中で自販機で水を買ってフレームバッグにでも入れておけばいいだろう。

お楽しみグラベルダウンヒル
前半淡々と登りが続き、グラベルのダウンヒルの入り口に。


これは絶対楽しいやつだ。
かっ飛ばしながら、気持ちよく下っていく。

ところどころ、隠れている岩の衝撃がバコーンとくるのが怖いがなんとかパンクせずに下り切る。

暫く走ると、川のほとりに佇む人影。

伊藤だ。

さっきの岩がバコーンとくる下りでバコーンを思い切り喰らったようで、カーボンのリムが割れたとのこと。
もう、諦めて帰るしかないないね?(先にブース設置しといてね)と聞くと
まだいけそうなので、なんとか走りきりますと前向きな姿勢。
サポートか、ブースに早くもどり設置か、瞬時に判断して先を急ぐ。

検討を祈る。

水を求めてヒルクライム
舗装路をしばらく走り、グラベルの登りで、タイム計測セクションが出てくるがショートコースの私はタイム計測外。
たくさんのライダーに追い越されていく。
シ、シングル?
ギア無しですごいパワー

結局間に自販機はなかった。
水がなく、さすがに喉が乾いて仕方がない。

なんとか登りきり初めてのエイドステーション。


み、水。


水なしの40km弱は辛かったが気温の低さもあり、なんとかそのままいけた。

ラストスパート
そのままグラベルを下り、雄大な景色を見ながら気持ちよく走る。


ショートコースと、ロングコースの分かれめで、疲れていたのでショートで良かったと思いながら最後の10kmを走る。

途中景色も楽しみながら。

なんとかゴール。14時には戻りたいと思っていたが、12時半には戻ってこれた。
忘れ物がしっかり地面に転がっていた。
水だけじゃなく、工具や替えチューブも一式きれいに置き忘れていた。
何かあったら終わってた…。

グラベル便利グッズご紹介
この忘れ去られていたグッズ達を、改めて紹介。
グラベルの長距離ライドにとても役立つ(忘れさえしなければ)。

この便利なRESTRAPのステムバッグには、ペットボトルの水が入り、一番使うバッグ。
マックオフのエッセンシャルケースには、工具やCO2が、マックオフのタイヤレバーもチューブレスリムに使いやすい。

と、いきなり製品紹介をしてみながら、現場に戻ります。
ショートコース選択のおかげで余裕もあり、ゆっくりとブースの設置ができた。これで安心。

ライドを終えたライダーの方たちを迎える体制。
洗車ブースも作れ、ライドを終えたライダーの方たちの行列ができている。


そうこうしているうちに、伊藤も戻ってきて(そのリムで良く走ってきたな…)マックオフの説明を行う。
Rapha矢野さんのお話によると、今日は量、明日は質とのこと。

楽しみな晩ごはん、こっちは量も質も1晩で楽しめた。

DAY2:紛失&ライド=1日目以上にバタバタ
2日目の朝。
気温はマイナス2度。車の窓が凍結。


でも、昨日に比べてさらに余裕があるので、さらにゆっくりと出発。
今日はスタート時間も近いことを認識しているので、余裕を持ってスタートできる。

昨日の寒さでバッグがしっかり凍って…ここで、異変に気づく。


フレームバッグがない
昨日、何度もMCの方がアナウンスしていた、計測チップは絶対になくさないようにと。
無くさないようにと思い計測チップを入れたフレームバッグがない。
昨日、ゴールして次は忘れないようにとチューブと工具を詰め込んだフレームバッグがない。

昨日1日を終えて、自転車を車に積む際、キャリアに積むのに邪魔なフレームバッグを
一旦車のバンパーに置いたことを思い出した。
ここに置いたらそのまま行ってしまうことがあったりしてと少し不安に思った感覚も思い出した。

すでに出走45分前。
車を走らせ、道端に目を配り、昨晩走ったルートを辿る。

伊藤の置き土産
時間がないので、電話で伊藤に、空気を2BARと、WETルブの注油を依頼。
そして、あれだけ言われていたにも関わらず計測チップを無くしたかもしれないことを運営の方に伝えて欲しい旨を依頼。
いろいろ面倒な依頼で申し訳ない…

残念ながらカバンは見つからず、スタートギリギリに帰ってくる。
もう今日はリタイアしたい気分のまま、このままじゃ負けてしまうと思い気分を切り替える。

色々段取りをしてくれた伊藤へ感謝の念を抱き、先行スタートの伊藤を見送る。
いざ、私もスタート地点に。
そして気付いた、フロントタイヤがベコベコになっていることに。
やりやがったな、伊藤!!

ここでコースプロフィール。
DAY2:ロングコース、ショートコース共通。単調とはいえ、最後の登りはなかなかしびれる長さ。

いろいろないけど、とりあえず出発
パンクなのか、ただのエア漏れなのかわからないけど、とりあえず空気を入れてすぐには抜けないことを確認して出発。
フレームバッグごと、予備のチューブもない、タイヤレバーも工具もない。
ただでさえ空気抜けているのに、グラベルでパンクしたら間違いなく終わる。(ブースにも間に合わない)
そんな不安感を打ち消す、やっぱり気持ちのいいコース。

昨日は量、今日は質とのことで、ひたすら登りからの絶景ポイントに行けるとのこと。
前半、道なき道の牧草地?を走る。

個人的にはここが一番気持ちよかった。馬にのって草原を駆ける気分。
グラベルを下ったり登ったり。極上タイム。
暫く走ると、タイム計測スタートエリアに。ここからひたすら上りが待っているよう。
それにしてもこの道多分イベントのために、草刈り等して頂いているのだと思い、頭が下がる。


ただ黙々と登る。勾配はそんなにないが、昨日の疲れもあり、マイペースで。
時折、タイム計測中のライダーが追い越していく。
すごい。
極力ラインの邪魔にならないように避けながら登っていく。

かなり登った頃、後ろから来た人と挨拶がてら簡単に言葉を交わす。
まだ、「ピークまでまだ半分」と心折られる言葉を残して置いていかれた笑

なんとか、登りきると、いい景色で、チェックポイントが。


そこからは、ひたすらグラベルのダウンヒルで、登ってきた標高を消化していく。

ひたすら長い下りを降り、舗装路に抜けて、このまま滝沢牧場まで下りで終わり?と思っていたら細かなルートでしっかりグラベルに誘導。


グラベルをこれでもかと堪能した二日間。
いろんなチャレンジ。みんなちがって、みんないい

これでもかとグラベルを堪能できた二日間。

なんとかパンクもせずに帰ってこれた。
14時から表彰式が始まり、ライダー達が讃えられる。
いつも思うが、このレースサイドで戦える人は本当にすごいと思う。
普段からの積み上げ、維持、そしてこの本番としっかり結果として残せることはなかなかできることではない。

でも、このグラベルチャレンジは、レースでチャレンジする人、未舗装路の体験をチャレンジする人、自分との戦いにチャレンジする人、いろんな形のチャレンジがあって、誰でもが楽しめるイベントだと思った。

佐久警察署に、遺失物届けを出し野辺山に未練を残しつつ、満足感と共に帰路につく。

野辺山シクロクロスに比べると規模は小さいながら、参加者、スタッフのRaphaの方々はじめ、出展者の方達でアットホームな雰囲気でとても居心地のよいイベントだった。本当にありがとうございました。

帰りの仕上げは、清泉寮のソフトクリーム(寒くてブルブル震えながら)と富士山。
2週間後の野辺山シクロクロスで再びお会いしましょう。

その他、過去のライドレポートはこちらから