Granfondo Myoko参戦記 2022:感じたのはee SILK STEMは良いステム

今年もあれがやってきた
今年もやってきたグランフォンド妙高。
週末ライダーの私にとってこの1年に1回のこの最も過酷なイベント、そして限界を引き上げられてきたイベント。
過去の様子はこちら

Gran Fondo Myoko2021 参戦記 後編

過酷&達成感、そのループにはまりこれをこなさないと1年を終われないような気持ちにさせられている。
グランフォンド妙高
今年はシリーズ方式の3戦に。
第1戦の白馬グラベルフェスはやはり過酷だったが走りきった。

グラベルイベント第一戦:HAKUBA GRAVEL FEST

第2戦の柏崎は中止になり、来月伊豆のイベントに振替。
そして、今回のグランフォンド妙高。

どうやら今年は土砂崩れの影響でコースが変わるとのこと。
そのため、いつもの白馬周りのループでなく、斑尾周りのループに変更。
斑尾はGrinduroの舞台、そしてMaduroのコースも被っていそう。

キツさ更新中
コースプロフィールを見てみると、80km/獲得標高1850m x2周。
ルートマップ
キツいやつの2回はつらい。アダムさんのメールで、Course is hard という一文が気になりつつ現地に向かう。

いつも過酷さをレポートしているが、
結論から言うと、こてんぱんにやられて完走できなかったので、今回良かった点を改めて振り返ってみる。


グラベル混じり、登りあり(たくさん)のロングライドの装備
過去2回を経て、長距離ライド中に感じた不便なところ、不快なところを解消してアップデート。
マウンテンバイクのグラベルロードカスタムバイクで、紆余曲折を経て、たどり着いた装備がこれだ!
今回の装備

・トップチューブバッグ。
とにかくお腹がすいて、思った以上にカロリーを消費するのでジェル系の補給食を充実させる。
1日自転車の上で過ごすことになるので、アクセスのしやすさが重要。
ジェルだけだと、満たされないので、固形物も用意しておく。

・水は2本体制
本当はボトルケージ2本いきたいけど、フレームバッグで制限があったので、ステムバッグで回避。
1本は真水にしておくほうが、頭から浴びたり、ジェルの甘さからリセットとか役立つ。

・フレームバッグ
ウィンドブレーカーとか、パンクの修理キットとかすぐに使わないものはここに。

・スピーカー
無くてもいいけど、登りで救われる。
これがなければもう少し軽量化されるけど、あると登りのつらい時間を楽しめる。

・補給食のゴミ袋
このゴミのやりどころがないとジャージのポケットがベタベタになる。
ジップロックを1枚持っておくと便利。事前に準備しておかず家のものを持っていくとかわいい絵柄になるリスクあり。
補給食のゴミ袋

と主にライド中の装備は、結局 水と補給系に寄ってくる。
実際、今回この形でほぼ不満なく快適に過ごせた。

新投入装備、ee SILK STEM
そして自転車の装備でアップデートした点でいくとハンドル周り・・・Canecreekのee SILK STEM。
今回のアップデートで一番、良かったのはこれかもしれない。
3倍どころか5倍くらい楽しくなった気がする。

グラベルライドが3倍楽しくなる!! CANECREEK ee SILK STEM

グラベルでフルリジット&ドロップハンドルで、頭が揺れて目線が定まらず、体もバキバキになるあの苦痛から抜け出せるのではと思い投入。
225gとステムとしては少し重いけど、サスペンションを入れることを考えたら驚異的な軽さ。
20mmのストロークが得られることで、きっといいはず。
平地はロックさせて、下りはストロークさせる。
そして実際良かった。本当に良いステム。(良かった点は後ほど)

製品情報はこちら

ハンドル周りも何となくこの形で必要なものが満たされた感じ。
ハンドル周り


つらい現実に戻る
と、現実逃避しながら、装備の良かったことをあげていったが、なぜ話を逸らすのか。
それは結論から言うと完走できなかったから…涙

それでは、レポートいきます。

前日の16時からブリーフィング。
アダムさんの説明、横には娘のソフィアちゃん。
受付でもしっかり手伝ってくれて、常にお父さんと一緒に働いていて楽しそう。いい親子。
ブリーフィング
今回も翻訳付きで、重要事項の説明。
今年は、2周になったので、1周目の80kmで
12時まで(走行6時間/80km/1850m獲得)につかないとカットオフ(足切り)に。
そして、半分地点のチェックポイント2に2周めは14時までにつかないとカットオフ。
自分の脚力ならジャストくらいになりそう。

と、不安に思っていたら、Giroチームは新しくそろったフラットペダル用シューズの実力を試すためフラットペダルで参加するよう。
GIRO TEAM
この過酷なイベントにフラペ? 誘われたけど即断る。

いざスタート
今までは、仲間と共にある程度いって途中からだんだんとそれぞれに散っていくパターンだったが、今回はいきなりみんな自分のペースで出かけていく。
スタート風景
Giroチームは、フラペで軽快に飛び出す。このイベント足をどれだけ残せるか勝負だが大丈夫なのか!?…
田んぼ横のシングルトラックで、長い列ができたかと思うと、一気に皆加速して散っていく。
GRANFONDO MYOKO

その後は、妙高に向かって淡々と登る。
登ったり下ったりを繰り返しながら、1つ目のピークを目指す。
1つ目のピーク
同じ日にトレランのイベントも開催されていたらしく、トレランの立哨の方がこちらにもがんばれと声をかけてくださる。
ありがとうございます。がんばります。

そして、長い下り。
本当に真っ直ぐでひたすら下るので、スピードが恐ろしいくらい出る。
が、いいステムのおかげで落ち着いた気持ち、でも台風の影響で、横風がすごくホイールが持っていかれる。

なんとか下りきり、また田んぼ区間を抜けたら、ここからまた長い登り。15km/800mを登ってチェックポイント2を目指す。
足をとにかく大事に、自分のペースで淡々と。
長い下り

何とかチェックポイント2を迎える。
チェックポイント2
て、次はまた山道を抜けて、斑尾方面へ。

Maduroでも経験したが、このグラベルという名の、ゴロゴロ石セクションに削られる。
ダブルトラックで、登りも下りも、轍が石だらけ、真ん中の草の上がベストと思って突っ走ると、今度は見えない岩でふっとばされそうになる。
GRANFONDO MYOKO
完全リジットなら終わっていたが、今回は違う。
なぜなら、いいステムがついている。
これは大げさでなく、本当にゴロゴロの石の上が超スムースに。恐怖感が相当軽減される。
GRANFONDO MYOKO

そして、MADUROでも見た、野尻湖を見下ろすことができるいい景色。
野尻湖を見下ろす

下って、野尻湖のほとりをグルっと。
ここはナウマンゾウの発掘地らしい。
ナウマンゾウ発掘地という交差点まであり、ナビを聞いて驚いた。
野尻湖のほとり

そして1周、これもう1回?
ようやく1周80km地点。
The Nojiri Companyに戻ってくる。
足切りの12時の50分前の11時10分くらいに到着。
アダムさんが迎えてくれ5時間ペースなら、間に合うよと言ってくれるが、すでに終わりかけ。
今の同じ負荷をもう1回、同じペースでいけるはずがない。
1周80km地点
バナナを食べながら、言い訳を考え始める。
次のチェックポイント2に、14時までに着かないとカットオフ。
カットオフにギリギリ間に合いそうな感じと、カットオフを望む自分が戦う。

そして、2周目の半分でカットオフ(ほっとした…)
フェーン現象で、気温が高まる中、あのきつい15kmの登りを登っていたら、意識が飛びそうになる。
途中止まっては、登ってを繰り返し、何とかチェックポイント2に到着。
14:28で28分オーバーでカットオフ

もうすでに、本来のコースは通行止めに。
2周目の半分でカットオフ
悔しい気持ちより、ほっとした気持ちが勝ってしまう。
ここから先は、15kmくらい戻ればよい。

そう思っていたら、カットオフされたのにひたすら登り。下ったら、また一つ峠を越えないと。
GRANFONDO MYOKO
心折れまくりからの、必死の思いでなんとか帰り着く。
ゴール

トップは異次元
すでに、2周を終えたライダー達が、くつろいでいる。
そして、表彰式。
表彰式
トップは、1周目を3時間半で帰ってきたそう。
1周目を9時半には帰ってきていたということ?
圧倒的な差を見せつけられると、悔しさよりも畏敬の念。

過去2回、何とかくらいついてきたが今回は本当に打ちのめされた。
67人中完走者27人とのこと。


今回サバイブしたのは?
そして、Giroチームは?
なんと、フラットペダルで参加した土井選手は、9時間17分で帰還して9位に。
公式の写真にもしっかり載ってて、サバイブでなく、レースサイドの人に。
さすがレーサー、そして絵になる男。
土井選手
増田も11時間6分で、閉会式は終わっていたけど完走し帰ってきた。
帰宅準備中の駐車場で迎える。
増田選手
私ともう一人は、SPDにも関わらずカットオフ。
Giroチームが証明したフラットペダルでいい説?

最も過酷なグラベルレースGranfondo MYOKOをフラットシューズで走り切る!その実力は?!

いつも限界が引き上げられて、何とかサバイブしてきたが、今回のコースは、サバイブできなかった。
でも、カットオフされてもしっかり135kmと3200mを登って満足のすぎるイベントだった。

また来年? ちょっと考える時間がほしい。

 


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