グラベルイベント第一戦:HAKUBA GRAVEL FEST

今年は3戦、そして参戦
過酷なGranfondo Myokoを主催するRide Japanさんのイベントが、今年3戦のイベントに。
第1回目:6月4-5日 Hakuba Gravel Fest
第2回目:7月2-3日 bikes beach&bergs
第3回目:9月17-18日 Granfondo Myoko
3回を通じて行うシリーズ戦は、GRV TROPHYというイベントでエントリー可能。

第一戦の舞台は白馬。グラベルフェス。
今年はMuc-OffとGiroでサポートすることになり、せっかくならと勢いでGRV TROPHTでエントリー。
仲間を募り、いざ白馬へ。

第1回目は、4人の仲間とともに、この戦いに臨む。

グランフォンド妙高が一番過酷なら、他の2戦はきっとそのウォーミングアップ的な感じなのであろう。
コースプロフィールを見る。
白馬村の周りを周る、65km、グラベル区間38km、獲得標高1280m。


まさかの周回レース
半分以上がグラベルで、なるほどグラベル祭りにふさわしく楽しそう。1280mはきつそうだけどまあいけなくはない。
が、参加するGRV TROPHYのコースを見てみると?
1日目1周、2日目2周…ん?
つまり約200km?グラベルで120km?
フェスという響きがこんなに憂鬱に聞こえる事が来るとは。
週末練習をして、70-80kmで1200m登るくらいのコースを取ってみて、その終わりにそれを3回と想像してゾッとする。

レースorサバイブの言葉が再び
前回のグランフォンド妙高で、Ride Japan代表のアダムさんが言っていた、Race or Servive という言葉が頭を巡る。

https://www.cog.inc/archives/9293

間違いなく生き残りサイドなのは間違いないのだが、これは生き残れるのか?

サバイブサイドとしては参加する前から、
・雨が降った。
・今日はちょっと体調が。
と、言い訳を考え始めてナーバスな自分がいる。

梅雨入り直前、長期予報は雨…こりゃあ無理かな?そんなやましい思いを打ち消すように、雨予報が、晴れに変わる。
これは逃げられない。
今回は5人の仲間を集いエントリー。
のはずが、1人が直前で離脱。
離脱する理由を考えながら、白馬へin。
壮大な景色が迎えてくれる。

どうなるのか…!?

レース当日、朝着、昼発
13時出走、Muc-Offの洗車ブースセッティングのため10時目標で深夜に出発し白馬へ向かう。
洗車ブースをセッティングして、出走を待つ。


このイベントの非日常感は、外国人ライダーの多さ。
受付からブリーフィングまで重要事項説明はほぼ英語。今回は通訳の方もいて安心!

写真は主催のRidejapanのアダムさんと娘さん。


海外のレースの空気を味わえる。スタート前にすでに始まる非日常感と、
ただでさえ過酷そうなコースに、この先どうなってしまうのかというソワソワが加わり何とも言えないテンションになる。
参加するだけで、世界戦に参加できている気分になる、しかも日本で。これだけでも価値がある。

様子見?ウォーミングアップ?のDay1
Day1、1周目がスタートする。
初日は、写真を取りながらできるだけ仲間と共に走る。遅れた人がいたら待って、できるだけ皆で。
スタートするといきなり山が始まる。
まだ、元気だが、レースサイドのライダーは恐ろしいスピードで山を駆け上がっていく。
少し登って下ると、今度は岩岳の登りが待っている。


これがなかなかハードで、押している人も出てくる。


なんとか上がり切ると、岩岳のダウンヒルコースに。

登りきると、息切れとこれから下れる楽しさで笑顔と、きつさの混じったいい顔に


初岩岳ダウンヒルは、グラベルバイクで。
ダウンヒルコースにドロップハンドルで入るのは初めてで緊張したけど、きれいなバンクがつないであり本当に気持ちよく走れるダウンヒル。
でも、ご褒美の下りのはずが、ドロップハンドルだと長い。
そして誰も下りは楽しみすぎて写真を撮っていないという…。

土井選手のインスタ用ムービーがあったのでこちらで雰囲気を。
時を同じくして、岩岳ではダウンヒルシリーズが行われていた。
どちらかというといつもならそっちのレースに出ている土井選手も今日はまた別の角度から。

下りきるとチェックポイント1。
ここを抜けると、次に待っているのは野平の登り。
ここは標高は岩岳の登りまででははないけどトラクションをうまくかけながら登らないとリアタイヤが空転してしまうのでバランスをとりながら登っていく。


ここを下るとグランフォンド妙高で走った田んぼのグラベル区間に。
細かく右へ左へ誘導されながら、これでもかと畦道に誘導されてとことんグラベル三昧。

そこを抜けると美しい木崎湖に。


気持ちよく走り抜けてチェックポイント2。

その後も田んぼのあぜ道を抜けると、GPSは道なき道を誘導する。
本当にここ行くの?と思いながらわずかな轍を見つけて突き進む。


ひたすらグラベルを堪能して残り5kmの看板が出てきてからの川沿いのグラベル。これがまた長いけど気持ちがいい。

何とか抜けると、ゴールは、1998年の冬季オリンピックの白馬スキージャンプエリア。
Muc-Offバルーンが迎えてくれるはずだが、自分が帰ってくる時間には萎んでいた。


土井選手は大の字で寝転がる

スタートエリアにあるTHE HAPPOのバーには、この長野オリンピックの栄光の写真が。
船木ぃ〜という原田選手のあの感動の場面が浮かぶ。


え、明日も…2周!?
へとへとで最後尾でたどり着き、明日これを2周ということに愕然とする。
蕎麦を食べて、明日の2周にブルブルしながら備える。

メンバー全員、明日は写真を撮らずに行くと。
ライドレポート写真大事。でも、走り切ることを考えると確かにその余裕はないかも。
そして、周回コースなのであとは詳細は割愛できる。


疲労困憊からのDay2
Day2。周回コースをレポートするのはこれが初めて。昨日走ったやつx2
この日は仲間たちの目の色が少し変わる。仲間じゃない気がする。
2周行く人達で7時出走

1周目、昨日の疲れが見事に足にきている。いきなり最後尾に。

他のメンバーはグイグイ進む。
これは無理したら足が完全に終わる。
昨年のグランフォンド妙高で学んだ
「サバイブしたいなら、足を残せ」という教訓を元に無理はしない。
そう思い、無理はせずひたすら最後方で自分のペースを保つ。それにしても空腹感がすごい。

同じコースを走るのはつらいところが分かっている分、さらにつらいと思っていた。
が、意外にコースのリズムをつかめているので走りやすい気がした。
2周めに入るタイミングで、コカ・コーラを買って飲むと元気がわいてきた。(このコーラまで写真がない)


少し足が軽くなった気がする。

その後は、快調に(とは言っても最後方)進む。


とにかく生き残り(サバイブ)したい、2つの登りを登って、後はひたすらゴールに向かって走る。

途中行きと帰りのルートがすれ違うところで、川を挟んで名前を呼ばれる。
土井選手は、すでに新しい仲間を見つけて、ゴールに向けてラストスパートを切っていた。

少し焦るが、冷静に計算…。
7時スタートで、15時15分がゴールのリミット。
最終チェックポイントで14時過ぎ。
これはまたギリギリ間に合わないパターンだと思いながら、がんばってゴールを目指す。

無人のスキージャンプエリア
ゴールのスキージャンプエリアはすでに撤収後…。
でも帰ってこれた。
スタート地点のTHE HAPPOに戻り、完走の認定だけしてもらう。
すぐに表彰式が始まる。


レースリザルトは、見事に最後方。
でも生き延びた。これぞサバイブ。
トップの人とは5時間差。
3周、約200kmのコースをトータル8時間40分。

平坦な、琵琶湖を1周してもそのタイムは出ないと思う。


きついけどクセになるイベント
きつかったけど、後半にどんどん楽になっていった(気がした)周回レースの初体験。
壮大な景色の中きもちのよい、グラベルをこれでもかと堪能できた2日間。
相変わらず、時間内には走りきれないけど、達成感はすごい。

こうやって、価値観を変えられ、限界を引き上げられていくイベント。
毎回本当にいけるの?と思わせられつつも、週末ライダーでもギリギリ努力次第ではなんとかなる(時間切れでなってないのかも…)イベント。

公式のムービーもアップされていたので、雰囲気はこちらでチェックを!

7月2-3日は新潟でお会いしましょう
来月は、新潟のbikes beach&bergs
恥ずかしい話、beach&beerとずっと読み間違えていた。
きっとグラベルを走って、ビーチでビールを飲めるんだと勘違いしていた。
bergsは短いけどきつめの登りだそう。


きっと、また生き残りをかけて戦っているのだろう。
あと、2戦。
海外レースの空気感、そしてRidejapanさんが引く素晴らしい景色、きついけどちゃんとご褒美もたくさんあるルート。

ぜひこんなグラベルイベント、一緒にチャレンジしてみませんか?
レースサイドで楽しむもよし、こちらサイドで一緒に生き残りをかけたチャレンジもよし。
エントリーはちら