海外での自転車の楽しみ方 【帰国日の午前中に時間が取れた!! 後編】

帰国日当日
8:00ボルツァーノ出発

前回はパドヴァからボルツァーノを目指して金曜日を楽しんだ、ただの観光レポートになってしまいましたが、いよいよ後半です。

翌朝土曜日。
まだまだ時差ボケも残っており6時にはバッチリと目が覚めます。
ホテルのチェックアウトが8時からというスローなシステムも判明し、さらに外に出たら玄関がオートロックで締め出さされるというハプニングも。
今日は帰国日当日、午前中をフルに楽しみたいのに、いきなり時間ができてしまう。
7時半に朝食の人が来てカギを開けてもらい、食事を取り、7:50分にはフロントの人もきたのでチェックアウト。

改めて今回の目標を振り返ってみると

目標

帰国日の19時の夜便の飛行機、17時には空港についておく。
帰国日の午前中を、自転車ライドで楽しむ。
せっかく乗るなら日本で味わえないような雄大な景色の中で。
ボンゴレビアンコを食べる。

まだ何も達成していない…
8時に出発、カナツェーイという山の中の町を目指します。

 

9:00 カナツェーイ着

目的地はここ。

事前にGoogle Mapで検索して、よさそうなお店で、Eマウンテンバイクを予約していた。
フルサスに乗りたかったが、全て埋まっておりリジットバイクを選択。
相方も、同じくリジットで予約していたのにフルサスになっていた事に不公平さを覚えるが、何しろ時間が無いのでつべこべ言う間もなくスタート。

麓の猛暑を忘れるくらい気持ちのいい気候だ
バイクショップの人に、今日はMTBのエンデューロレースをやっているから、走れないコースもあるけどと注釈をつけてもらいながらコースをいろいろと教えてもらう。

9:30
いざバイクライ

さて、ここからEバイクの力を借りてどこへ向かうのか。 その目的地とは…
ポルドイ峠。
相方が、ジロデイタリアでもコースになるポルドイ峠を一度走ってみたいとの事で、目的地をここに設定。
ポルドイ峠まで10kmくらい、最初はお店の裏からすぐに入れるトレイルからスタート。 お店から10分以内でこんなところに入れるのがすごい。

川を越える。 カメラを向けると、思った以上にためらいなく突っ込み、最後の深みでずぶ濡れになりながら越えていく。 私も後に続き、例外なくずぶ濡れに。

あとはひたすらダブルトラックを登る。
ここですでに、Eバイクの凄さを体感。 普通なら諦めるような上りでもグイグイ登っていく。

途中、バイクショップの人に言われたようにエンデューロのコースと被るため、舗装路に上がる。
ここがポルドイ峠

14%の上りでも容赦ないパワーで25km/hを維持。
プロ選手並の巡航速度で峠を登っていけるのが快感だ。

10:10 
ポルドイ峠着

10kmの激しい登りを、寄り道しながら40分ほどで山頂に。

山頂にはファウスト・コッピの像が讃えられている。

多くのサイクリストがここで記念写真を撮り、休憩をしている。
普通の格好の変な日本人2人がいいスピードで、ここまで登ってこれるのもEバイクのおかげだ。

峠の逆側を見たい好奇心が勝る

この時点で10時半。
空港には17時には着いておきたく、車で普通に3時間弱。
トラブルも含めて13時には車で出発をしたい。

峠の逆側が見たいけど、全く見知らぬ土地で迷子になったりしないかなという不安もありつつ、
時間にもまだ余裕があるのと、好奇心が打ち勝ち、行くことに。

ここから先は、MTBのトレイルがあると言っていた。
が、そこからトレイルを抜けるとかなり先の街まで降りることになる。
スキーリゾートのため、ゴンドラもたくさん運行しているのでなんとかなるだろうと、いざダウンヒルのスタート。
スタートして、感じたこと、来てよかった…。
日本ではなかなか味わうことのできない壮大な景色が待っていた。

雪解けの天然の川はとても冷たい。

こんなトレイルが無数に広がっている。
自然と、高い声でイヤッホーと叫びながら下る。

海外で自転車を借りて、戸惑うのはブレーキの前後のレバー左右が反対ということ。
なかなか順応できないので、両方かけながら下っていく。

コースの入口にはこんな立看板でコースの概要が記されているので、自分に合ったコースに入ることができる。
難易度:ハード と書かれたこのコースは、
定期的に!マークが出てJUMPとか書いてある。
出てくる度に、できるか!と思いながらベタなめでテーブルトップを越えていく。

11:30
麓に到着。再びポルドイ峠を逆からアタック。

麓に降りると11:30。
峠を越えてまた向こう側に降りていく必要がある。
スキーリゾートのため、合間にゴンドラもあるので使おうと考えていたが、Eバイクのスピードもなかなかなのでせっかくならそのまま上がろうということに。

Eバイクも、エコモード、スポーツモード、ターボモードなどいろいろ出力が選べる。
ずっとスポーツモードできていたが、帰りは急ぎで、どうせあと2時間以内の話だと、終始ターボモードで突き進む。
逆側には牛もいる。

激しい峠。よく見るとこちら側にもダウンヒル用のトレイルがあることがわかる。
こっちはバンクも整備されていて、しっかり手が加えられていてこれはこれで楽しそう。
走ってみたい。

12:00
再びポルドイ峠 山頂

さっき見た峠も越えて、あとは下るだけ。
同じ道を帰ってもおもしろくないので、スキー場を走ってみる。

12:45
カナツェーイ帰着

一気に下って、12:45にはバイクショップに到着。
が、ここでまたトラブルが。
イタリアでは、昼休みががっつりだということを忘れていた。
やむを得ず、「最高のコースをありがとう、空港に行かないといけないからバイク置いていきます。」と置き手紙を残し13時には出発。

目標

帰国日の19時の夜便の飛行機、17時には空港についておく。
帰国日の午前中を、自転車ライドで楽しむ。
せっかく乗るなら日本で味わえないような雄大な景色の中で。
ボンゴレビアンコを食べる。

ここまでで目標の半分はクリア。

 

13:00 
カナツェーイ発 空港へ向かう

お腹もすいていたが、なんとなく飛行機も気になり、もう少し余裕が生まれたら食事に寄ろうとまず出発。
ものすごく山を下るので、すごいところに来ていたのだと思う。
そして、週末とあってか、自転車のメッカだからか、サイクリストの多いこと。
そして、皆下りがものすごく速い。車でついていっても、軽く80km/hくらいは出ている。

Eバイクの恩恵を受けたものの、いつかはロードでもここを走ってみたい。

15:00
ランチタイム

空港まで1時間のところで、トラットリアにピットイン。
遅めのランチタイムだが、 旅の終盤戦、なんとなくうまそうなレストランに対する鼻も効くようになってきた。

メニューを開き、目当てのものは… あった!!

まだ山あいだったのでどうかな?と思っていたが、このボンゴレ・ビアンコは最高だった。
最高のライドに、うまいこいつで満たされ感が最高潮に達する。

17:00前
空港着

空港最寄りのガソリンスタンドが休憩中で、給油できないというハプニングもあったが、17時前には無事に空港に着。

目標

帰国日の19時の夜便の飛行機、17時には空港についておく。
帰国日の午前中を、自転車ライドで楽しむ。
せっかく乗るなら日本で味わえないような雄大な景色の中で。
ボンゴレビアンコを食べる。

振り返り&次回に活かすこと

これで全ての目標を達成。
今回の旅を振り返ってみる。

  • 海外の空き時間でクイックに自転車を楽しむなら、EバイクはGOOD。身ひとつで、現地につけば楽しめる。
  • 現地のイベント情報もチェックしておけば、うまくいけばそれに参加して楽しめたかも。
  • もう少し先が見たい、そんな好奇心に自分の体力を考慮に入れると控えめな判断しかできないが、ターボモードがあれば、そんな不安も吹っ飛んでいき、時間管理も予測どおりに進行可。
  • 空港のシャワー設備など調べておかないと、そのまま13時間のフライトに突入。
  • すべてオンタイムで事が進んだのでよかったが、何かトラブルがあったらちょっとギリギリだったかもという反省点も。
  • イタリアの時間の使い方等も考慮して旅程を組まないと、危ないなと思う場面もあり。Eバイクレンタルでのバイクライド体験は、限られた時間の中で、気軽にかつ、得られる体験、感動も大きいのでおすすめです。旅先での自転車の楽しみ方の参考になれば幸いです!
    松野

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