
秋の瀬戸内1周ツーリングレポート~踏んだり蹴ったり編~
紅葉の秋、食欲の秋、そしてサイクリングの秋!!
サイクリストにとっては最高のシーズンがやってきました!
旅好きな私は、先月ここぞとばかりに1週間のお休みを頂き、
美味しいごはんと最高の景色を楽しむべく、ソロでロングツーリングを楽しんできました!
〜コース概要〜
京都を出発し、本州の瀬戸内沿岸を走り、四国小豆島を回るルートです。
総走行距離:約720km
一日平均100kmペースで観光しながらゆっくりと走るコース設定をしました。
今回はその前半、本州編をレポートします!
【DAY1】
京都~姫路
予定では130km弱のコースです。
兵庫までは、山道を通って紅葉を楽しもうと意気込んでいた矢先、なんと通行止め!!
序盤から不穏な空気を漂わせながら、保津峡の峠道を登っていきます。
しかし、回り道のおかげで最高の朝日と、最高のグラベルを堪能することができ、
さっきまでの不穏な空気を払拭できました。
ダートを越え、大阪から表兵庫へ抜ける峠道、地図では、どうやら林道を目指している様子。
半信半疑になりながら、ルート通りに走っていると、段々と怪しげな道へと連れていかれます。
自転車をおし上げながら、約2キロほど進み続け、
後数百メートルで林道を抜けると思った時、
ここまで30分ほど押し歩きをしていて、何とか最後まで登りきろうと思いましたが、
ここで遭難してリタイアになるのだけは避けるため、やむなく引き返しました。
日中は秋とは思えないほどの暖かさで、峠を越えるたびにヘルメットから汗が滴るほどでした。
約1時間のタイムロスを挽回すべく必死に走りつづけました。
日没も早くなり、17:00を過ぎるとすでにあたりは真っ暗。
不安になりながらもひたすら走り続け、18:30に本日の宿(ネットカフェ)到着。
走行距離141km
通行止めの遠回りとかなりのタイムロスを食らってしまい、ほとんど観光もしないまま
近くのスーパー銭湯で疲れ切った体を癒し、至福の一杯を堪能しました。
【DAY2】
姫路~倉敷
今日はゴール地点の倉敷美観地区を観光するため、朝7:30には出発。
透き通った空気と少しずつと色づいている紅葉を堪能しながら快適に進んで行きます。
瀬戸内海はカキの養殖が盛んで、広島だけではなく瀬戸内沿岸全域に牡蠣小屋が点在しており、通り過ぎるたびに香ばしい磯の香りが私の食欲をそそりました。
そんな磯の香りを漂わせていたら欲に打ち勝てるわけもなく、
最高の補給食をいただけました‼︎
4粒だけでは満足できるわけがありませんが、この先に美味しい食材が待っていることを信じ走り続けました。
岡山に入ると至る所に海鮮料理店が立ち並び、ちょうどお昼時ということもあり、
どこのお店も行列…
行列に並ぶほど時間に余裕はないので、備前の海の駅の海鮮市場で激安の海鮮丼とはっさく大福を頬張りました。
満腹になった私は、備前焼で有名な伊部の風景と紅葉を癒されながら走り、
そして、16時前にやっと、倉敷美観地区に到着!!
滑り込みセーフで、きれいな街並みと美味しいお酒を堪能できました!
ここで、会社にきびだんごのお土産を購入し、
明日は雨が降るとの予報なので、体調万全で走るよう今日は早めに就寝しました。
【DAY3】
倉敷~尾道
「昨晩のうちに雨の予報が変わっていないかな」淡い期待をしていましたが、
上下しっかりレインウェアを着ていても首や袖口から段々と雨が侵食し、
体を動かしていても顎がガタガタと震えていました…
命綱となるスマートフォンはジップロックに入れ、ゆっくりと走り続けました。
12時を過ぎ、雨が少しずつやみ始めたかと思ったら、今度は風が吹き始めました。
秋ではなく、もはや真冬。
60kmを過ぎた時点でそれまで何とか保っていたモチベーションがプツンと切れ、
当初予定していたゴール地点の尾道は諦め、20km手前の福山で1泊することにしました。
冷え切った体を温かいお風呂に1時間ほど浸かり、元気が少しずつ回復してきたので、
地元の海でとれた海鮮が味わえる近くの居酒屋でおでんやお刺身を頂きました。
お通しのおでん
出汁がしっかりと染み込んだ大根が疲れた体に染み渡ります。
鰆の炙りポン酢
春の魚と書きますが、実は秋が一番脂がのっており、とても美味。
【DAY4】
福山~今治
昨日の遅れを取り戻すため、朝7:30には出発し、しまなみ海道へと出発しました。
尾道から、しまなみ海道のスタート地点へ行くには、10分間隔で航行している渡し舟を使用して向かいます。
向島(むかいしま)に渡ると、本土とは違うどこかノスタルジックな風景が広がっていました。
やはり広島県というだけあり所々に造船場があり、
溶接や切削を間近でみることができとても興奮しました‼︎
四国上陸までに合計6つの橋を渡ることになるのですが、渡るたびにサングラスが飛んでいきそなぐらいの風が吹き荒れていました…
そんな中、向かいから大きな荷物を積んだサイクリストが下を向きながらトボトボと歩いてくるのが見え、
気になったので声をかけてみると、「パンクした!!」と怒りと悲しみが入り混じった声が返ってきました。
ここから残り50kmの道のりを押し歩くのかと思うと助けないわけにはいかず、急いで駆け寄ると、
「チューブはあるがポンプが壊れている」とのこと…
そこで、学生のころから愛用しているLEZYNEのハンドポンプとMUC-OFFのタイヤレバーをお貸ししてレスキュー。
実はこの方、北九州から自走で大阪まで行くとのこと。
しかもキャンプで!!
かっこいいサイクリストと連絡先を交換し、お互いの無事完走を祈り、それぞれの目的地へと向かいました。
造船場が立ち並ぶ道のため、鉄くずが散乱していて危ないなあ…と思っていると、またもやパンクしたサイクリストの方が!!
今度は、先程よりも素早くにパンク修理を済ませることができ、
日が落ち始めていたので、急いで四国上陸を目指しました。
本日のゴール地点についたのは夕方18時。
少々遅れながらも学生時代からの友人との再会することができ、
ご飯を一緒にする事ができました。
少しゆっくりしすぎたかと思いましたが、
2人のサイクリストのお役に立てて、その日はとても気持ちよく眠ることができました!
秋の瀬戸内1周ツーリングレポート
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