BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ!

20歳の大学生、溝口哲也さん
旅レポートVol.4

9月14日〜9月19日

溝口さんのヨーロッパ旅4週目。イタリア北部 ミラノから北に向かい、
この旅の最高標高2,757mを誇るステルヴィオ峠に挑み、スイス・ドイツ国境へ向かいます。

9月14日
イタリア モンツァ→コーレレ
103km  

イタリア北部の都市ミラノから離れて徐々に山が近づいてくる。これからアルプスを抜けるまで再び山岳地帯に突入だ。
今回の旅行で最高標高2,757mを誇るステルヴィオ峠も越えなければならない。まずは力試しといったところか、標高1300mのPass of Presolanaが目の前に現れる。ヨーロッパを旅してきて、世界のスケールの大きさに驚いている。どの風景も島国の日本にはないヨーロッパ大陸ならでの絶景だ。高々とそびえる峰々に自転車で挑んでいくことが大変なのは想像に容易く、身をもって思い知らされた。

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降り続いた雨が止むと壮大な山岳風景が姿を現した

9月14日
イタリア コーレレ→エドロ
71km  

イタリア北部の森の中で目覚めると、今回の旅行で初めての雨が降っていた。昨日まで気温が35度にまで達する平野部を走っていたが、今は厚い雲に日光は遮られ、気温は15度を下回る。その落差にすぐに順応できず、凍えながら走っていた。

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雨が降り続く峠道を進む

ところで、私はダムが好きだ。
静かな山の中に突如として現れる巨大な建造物に美意識を抱いてしまう。私が立ち寄ってみたかったダムの一つが「Glenoダム」だ。
このダムは大昔に決壊して放棄されおり、今も決壊当時のまま姿を残している。雨が勢いを増してくるなか、標高1500mの遊歩道を数キロ歩いていくと、大雨と濃霧が重なりあい、まるでたった今決壊したかのような迫力のある風景があった。
聞こえるのは雨と風の音だけ、人里離れた山奥の風景を贅沢に独り占めしていた。

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Glenoダムまでの遊歩道は崖っぷちだった
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決壊したGlenoダム

9月16日
イタリア エドロ→ボルミオ
71km

相変わらずの鉛色の空は今にも雨を降らせようとどんよりとしていた。イタリア北部の山々を越えて北へと進んでいく。その先にあるのは今回の旅の最大関門であるステルヴィオ峠だ。 
夕方まで持ちこたえていた天気は一転し、大雨が降りだした。ステルヴィオを目指し自転車をこいでいると声を掛けられる。一緒にバーに入ると「これから登るのか、雨が酷いし、やめた方がいい」と心配をしてくれた。途中で野宿することを告げ、握手を交わした。
たくさんの応援のおかげで頑張れそうだ。

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イタリアで見た中秋の名月とエドロの街の夜景

9月17日
イタリア ボルミオ→オーストリア ランデック
105km

ついに絶壁とも言えようステルヴィオ峠が迫ってきた。
天気は曇り、上りが続くので、肌寒いくらいが登るにはちょうどよかった。およそ21kmの上り坂を走っていると多くのサイクリストとサポートカーに出会う。どうやらサイクリングのイベントがあったようだ。
そのような中で、やはり私の荷物満載の自転車は目立ったのだろう。たくさんの人から「リスペクト!」「君はヒーローだよ!」と応援の言葉をもらった。頂上が近づいてくると雨が降りだし、それは次第に雪へと変化した。まさか9月に雪に降られるとは。最後はサイクリストたちに背中を押されて「GO!」の合図と同時にゴールスプリント。

標高2757mの峠を制した、最高の気分に浸った。

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絶壁、ステルヴィオ峠 道路が奥に見える
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ステルヴィオ峠を登っているとたくさんの人から応援してもらった
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雪が降るステルヴィオ峠の頂上

9月18日
オーストリア ランデック→スイス ディーポルトザウ
138km

昨晩オーストリアに入国した。相変わらずヨーロッパ内の国々では入国審査が必要ないので、国が変わったという自覚が薄い。
入国してからは川沿いの長い下り道で、ステルヴィオ峠を越えて一段落かと思いきや、再び標高1800mのアールベルク峠が追い撃ちをかけてきた。とはいえ、ヒルクライムというのは本当に楽しい。いくら登っても変わりゆく山岳風景に、退屈という文字は存在しない。この5日間は、毎日違った様相の山を登ってきた。
思い返せば苦痛でありながら、楽しさと喜びに満ちた感情が溢れ出てくる。この後のヨーロッパの自転車旅行は、平坦区間が続く予定で目立った登坂は無い。
しかし、可能であるならば、もう一度アルプス山脈に戻りたい。そのように思いながら山を下ってきた。

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オーストリアのアールベルク峠では雲が頭上を掠めていた

9月19日
スイス ディーポルトザウ→ドイツ コンスタンツ
65km

平坦、それは最も自転車移動に適した地形なのだと感じた。
数々の峠を越えてきた後なので、まるでウイニングランのような気分で走っていた。しばらくするとヨーロッパでは最大面積を誇るボーデン湖が見えてくる。今日の目的地はドイツとスイスの国境の街コンスタンツだ。
そこにはフランスで出会い、共にモン・ヴァントゥーを登ったユルゲンさんが住んでいる。あれから約2000kmの道のりを経て3週間ぶりの再会だ。ユルゲンさんはパスタを売る仕事をしていて、私のために特別なパスタを用意してくれた。
日本では見たことない、様々な種類のチーズが混じった美味しいパスタを頬張りながら、ユルゲンさんの友人であるマイケルさんと3人で食事を楽しんだ。

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気持ちの良い緩やかな下り道を進む
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ユルゲンさん特製のパスタ

これから急遽予定を変更し、スイスのバーゼルに向かう。
そこにはフランスのカルカッソンヌで出会った御夫婦が住んでいる。
再会するのが本当に楽しみだ!



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