BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ! 第2弾

世界旅 第2弾
20歳の大学生 畠山 準弓の北欧4ヶ国の旅
VOL.4

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9月5日
コペンハーゲン → ヒレロズ

 ヒレロズという、コペンハーゲンから約30km北に位置する街がある。この街には、ひとつ大きな目的地があった。それはデンマークの有名なデザイナー、ハンス・J・ウェグナーを主としてその他多くのデザイナーの作品を生産しているPP Moblerという工房の見学をすることだ。実際にデンマークで生産される過程や職人の手作業を見学したい!とこの日を楽しみにしていた。


 早速コペンハーゲンから自転車を漕ぎ始める。今まで同様すぐに緑に囲まれ、動物が放牧されているが、都会よりも走りやすく落ち着く景色という認識に。私の中で変わり始めている。恐るべし、順応。

 2時間程走ると住宅街が現れ、そこに目的の工房を見つけた。実は、来てみたものの事前のアポイントメントは取っていない。敷地の外をぐるっと回り中を覗き込んでみたり、迷い込んで「休憩してるだけですよ。」と言わんばかりに入口付近に腰掛けてみたり。今まで何件か断られていることもあり少し躊躇していた。突然外国人が1人自転車で来て、「会社の中見せて!」と言ってきたら断るのが普通かもしれない。  
 しかし勇気を出して飛び込むと、なんと大歓迎。1人の職人の方が付きっ切りで全工程説明しながら回ってくれた。そして通る度にようこそ!と皆が歓迎してくれた。挨拶を交わすと手を止めて話をしてくれた。

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工房は小さく、突然現れた
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 世界的メーカーの職人の手仕事を目の当たりにしたこの日は、本当に貴重な経験をし、学び感じることが多かった。丸一日見学し、自転車での旅の話も聞いてくれた。後で知らされたのだが、すれ違った杖をついたおじいさんはこの工房で生産されている家具のデザイナーだったようだ。
  お土産にと頂いた本を2冊ハンドルに掛け、感謝を伝え、また走り始める。感じる風が気持ち良く、空気が新鮮に感じた。忘れられない1日だ、当分この余韻に浸ろう。

9月6日
ヒレロズ →オーデンセ

 朝からずっと大雨だ。丸1日かけて少しずつ電車輪行しながらオーデンセという街を目指すつもりだったが雨で困難な為、結局、電車移動をすることにした。臨機応変にできるのは、輪行旅の最大のポイントだなと再確認した。

 自転車で乗り込むには自転車分のチケットが必要になるのだが、私が購入できていなかったのか、乗り入れる車両を間違えていたのか。原因はいまだに分からないがこの日はスムーズにいかない。
英語なら何とか聞き取れ主張も出来るが、英語ぺらぺらであろう駅員さんがデンマーク語を頑なに貫くので諦めて電車を降りる。理解できるデンマーク語、タック(ありがとう)とオンスクル(ごめんなさい)を連呼するしかなかった。あと、スコール!(乾杯!)も知っている!今は出番ではないようだ。
 その後何とか電車輪行は無事に完了、一安心だ。

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さすが自転車大国デンマーク

  輪行で予定より早く到着し、雨も小雨になっていたためオーデンセの街を走ることにした。「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」で有名な童話作家アルデンセの故郷で、絵本の中に飛び込んだような町並みが広がっている。BRUNOの可愛いらしいルックスはいつも北欧のカラフルな町並みに溶け込んでくれる。自転車が石畳の地面に嘆いていたが、お構いなしに走った。

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9月7日
オーデンセ → フレデリクスハウン

 最後の訪問国ノルウェーにフェリーで渡るため、フレデリクスハウンという街を目指す。
列車で5時間程の旅。国鉄からローカル線まで電車を駆使しているように思うが、いつも進む方向さえ合っていて、着けばいいやと思い来た電車に乗り込んでいるだけ。効率は良くないだろうが、何といっても「いざとなれば自転車で走ればいいんだ―。」
 
 電車を乗り継ぎフレデリクスハウンに到着すると、1日ホームステイのような形でアランさん宅にお世話になることになった。アランさんは「amazing」と「rock'n'roll」が口癖の陽気な方で、正反対のクールな12歳の娘さんもいた。街の絶景ポイントに車で連れていってくれたり、娘さんが馬の調教に行くのに同行したり、夜にはご近所さんを呼んでくれ美味しい料理とお酒を振る舞ってくれた。ここでは昨日言えなかったスコール!(乾杯!)を何度も繰り返した。

 さらには次の日のフェリーのチケットも予約してくれたので、次の日のオスロ行きも確実となった。英語が聞き取れないこともあったが、「rock’n’roll!!」とごまかしてくれ、暖かい空間はとても楽しかった。

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デンマーク最終日は、ロックンロールな家族とアメージングな時間を過ごすことができた。

9月8日
フレデリクスハウン → オスロ

 フェリーで4ヶ国目のノルウェーはオスロに向かう。朝出発のフェリーだが、私の時間のルーズさに見かねて、かなり急かされ、そそくさと家を出る。フェリー乗り場までアランさんが自転車で並走して見送ってくれた。デンマークを出るのもアランさんとの別れも寂しさは残ったが、またデンマークに来たらいいんだ。ありがとうデンマーク!

 フェリーでの輪行は今回で2回目となる。輪行旅を初めてして感じたことだが、自転車を持った旅は想像以上に身近なことなのではないのだろうか。隣町まで自転車を持って出掛ける地元の人々や、自転車道の行き届いた道路を見ていると、そう感じてくる。そして自分の自転車で知らない街を走ると何倍も楽しい。
 デンマークのフレデリクスハウンを出航してから約9時間でノルウェーのオスロに到着した。第一声は「寒っ!」だった。9月に入ってからぐっと気温が下がった気がするが、ノルウェーはさらに気温が低い。暑がりの私にはちょうどいい気温だが。そして、オスロは、北欧の中でも静かな街という印象を持った。早いことに最後の4ヶ国目となると思うと少し寂しいが、最後まで楽しもうと意気込んだ。

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フェリーで不格好に縛り付けられたBRUNO。
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オスロ中央駅

9月9日
オスロ観光

 オスロは小さな街だ。自転車で観光ポイントをぐるっと回るのが楽しくて、今までの都市もそうしてきた。しかし、この日は大雨で叶いそうにない。前日に宿泊したユースホステルで仲良くなった2人のバックパッカーと観光することになったので、徒歩を選んだ。土砂降りの雨で危うく引きこもりモードに入るところを、皆が連れ出してくれたのだ。ドイツ人と韓国人と日本人という多国籍なメンバー。「ノルウェーはこうだよね! 皆の国はどうなの!?」と、初めての土地で初めて会話を交わす同士、そして同じように旅をする同士刺激し合いながら1日を過ごすことが出来た。そんな2人がまた日本にも来てくれるというので楽しみだ。

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国立美術館ではあのムンクの「叫び」やモネの絵画を鑑賞
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一緒に観光した韓国人のバックパッカー、チャンウー


9月10日
オスロ散策、ノルウェー第2の都市ベルゲンへ

 天気予報では雨だったが、朝は晴れだ。1日の中で快晴、曇天、雨空を繰り返す北欧。15時半のベルゲン行きの鉄道の為、それまで晴れているうちに自転車でオスロを回る。4ヶ国の中では、自転車での観光が少し困難に感じた。歩道は石畳で車道には路面電車が行き交っているので、どこを走るにも注意が絶えなかった。後に行ったカフェの店員の話によれば、オスロは他の北欧諸国のように自転車を普及させる取り組みの最中だそうで、街にはシティバイクが多く見られた。

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 そんなお話をした店員さんのいるカフェはオスロの中心にある。なんと自転車をモチーフにしたカフェで、店内にはウェア等自転車関連のグッズがたくさんあり、自転車も店内に持ち込める。盗難の心配もなくゆっくり過ごすことができた。

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 その後は鉄道で6時間半、ベルゲンに到着した。山岳鉄道で、夏季でも雪の残るフィヨルドの中を駆け抜けるベルゲン急行からの眺めは最高だった。



9月11日
ベルゲン観光

 遂に最後の目的地ベルゲン。北欧のフィヨルドに似つかわしい複雑な入り組んだ地形のこの街は、少し寒く、世界遺産でもある木造建築が並ぶ綺麗な街だ。ブリッゲンの歴史的な建物や魚市場を観光し、小さな街全体が見応えあるので、走っていてとても楽しい。
 平地に見所は詰まっているが、街を一望できそうなところまで自転車で登ることにした。見たこともないような町並みと気持ちのいい風が旅の締めくくりにはぴったりだ。

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世界遺産のブリッゲン
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魚市場。ノルウェーサーモンのサンドイッチなどイートインもできる。
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 街を走っていると日本語の歌が聞こえてきたので面白そうと声を追いかけた。辿り着くと、歌で資金調達をしながら2年半程世界中を旅するパワー溢れる日本人に出会った。世界一周に出るとオーストラリア行きのチケットは買ったが、出発直前に無一文になったのでこのスタイルだそうだ(笑) 私が話すとすぐに「関西やろ!?」と言われ、歌の合間合間に話をして楽しませてくれた。旅に対するかなりの刺激を受け、元気ももらった。

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「じゃあ稼いでくるわ!」と歌いはじめる。旅人だなぁ。  

 まさかの宿も同じで、旅を通しての出会いや体験について語り合った。これからも旅して、私もたくさんの経験をしようと心に決めた。

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最後の訪問地
ノルウェーへ上陸
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VOL.5 最終回
旅の終わり〜
ノルウェー・ベルゲン

監修

ルーカス B.B 氏
地上で読む機内誌
PAPERSKY 編集長
ルーカス B.B 氏
山下 晃和 氏
旅するファッションモデル
山下 晃和 氏
松田 吉弘 氏
サイクルスポット
松田 吉弘 氏
河鍋 優美子 氏
サイクルスポット
河鍋 優美子 氏

協賛

le cyc traveler BROOKSPAPERSKY
BRUNO VENTURA WORLD TRAVEL