BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ! 第2弾

世界旅 第2弾
20歳の大学生 畠山 準弓の北欧4ヶ国の旅
VOL.3

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8月29日
ヨーテボリ → バールベリ

  スウェーデン第2の都市ヨーテボリから、デンマークのコペンハーゲンへの鉄道が出るマルメという街まで約300km。スウェーデンではこの道のりを自走と短距離の輪行を組み合わせて数日間で目指すことに。
  この日は自走のみ、ヨーテボリから83km離れたバールベリという小さな街へ辿り着いた。

  森林の続くフィンランドの次は草原や畑が続いた。麦畑が一面に広がり、牛や羊や馬がいるが、建物は時々現れる別荘地のような場所だけ。
  この日は向かい風がとても強くて進むことに苦労した。周りに風を遮るものが何もないので全方向からの風を身体で受け止めながら進む。風の音で聴覚を奪われ、さらには畑の綿毛が飛び出す季節らしく、その綿毛を顔に受けながら。少しばかり風邪気味の私は鼻水が出ていたようで、鼻水が風で飛ばされていったことに気が付く。 時々畑の向こう側に人がいると、「がんばれー!」と手を振ってくれるのが救いであった。一度追い越した車がUターンして戻ってきてくれ声援をくれることもあった。
  そうして約6時間かけてこの日は走りきった。走っているときは足の痛みや風や綿毛に鼻水、不安な気持ちに弱ることもある。しかし目的地に辿り着くと、不思議なことに1日がとても楽しく感じ、明日からも楽しみだと思うことができる。

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途中休憩で寄ったスーパーで仕事を放棄して私の食事中ずっと話をしてくれた。
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人も来ないだろうと草村で休んでいるとまさかの男性が通過。地元の人のようで休憩中の私を写してくれた。

8月30日
バールベリ → ラホルム

 この日は約112km先のラホルムという小さな街まで辿り着いた。初めの40km地点のファルケンボリまでは自走で、その後は鉄道での輪行という方法を選んだ。
 昨日の強風とは打って変わってとても穏やかで少し肌寒い。お尻と太ももが少し痛むがそんなことは気にならないくらい走っていて気持ちが良い。牛やら馬やらのフンを時々踏みそうになりながらアップダウンの少ない道を駆け抜ける。
 キャンピングカーが頻繁に通りすぎ、5人組の女性サイクリストとすれ違い挨拶を交わし、広い庭の手入れをする地元の人と出会って、笑顔で手を振ってくれた。車窓から見る景色も良いが実際に自分のペースで北欧の土地を走ると、旅している実感がふつふつと沸いて来る。
 スウェーデンの豊かな緑と、スウェーデン人の物静かだが、優しく接してくれる人柄に触れながらファルケンボリまでたどり着いた。

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 出発して約40km、自転車をそのまま乗り入れる形で電車に乗り込む。スウェーデンでの輪行は難関だと思っていたが、フィンランド同様順調に出来ている。
 ラホルムの駅で降り、雨の中10km程進むと一軒の家が見えた。とても大きな家で、同じ敷地内にある別荘に泊めていただいた。雨の中辿り着き、全身ずぶ濡れで自転車を持った私を見てとても親切にしてくれた。

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ずぶ濡れの荷物を乾かしてくれた。

8月31日
ラホルム → ヘルシングボリ

 昨日の雨もあり、朝起きると辺り一面霧で覆われている。この日はまたマルメまでの途中の街、ヘルシングボリまで約75km走る。似たような地名で毎日どこから来たのか、どこに行くのか聞かれても間違えて答えている気がする。

 朝は美味しい朝食を頂き、スーパーやATMにも車で連れていってもらった。「あなたは強い女性ね」と励ましてくれ勇気をもらい、いざ出発。
 北欧では街や森林や畑道ばかり走っており、フィンランドの一部を除きアップダウンが少なかった。しかし、今日は突然の山が現れ結果的に30分程山を登りつづけた。登るということは下りが待っていると言い聞かせる。ギアを最大限まで軽くし、ゆっくり登り切る。山の中の景色は日本とどこか似ているような気がした。  
 60km 程走るとようやく大きな道に出た。すると先ほど追い越した自転車を押して歩いていた男性が声を掛けてくれた。少しだけ一緒に走ることにし、何ともスウェーデンらしいIKEAの前で別れを告げた。

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豪華な朝食
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 長い距離を走ろうとするとつい、その日の目的地までの距離をカウントすることを意識してしまうことがある。そんなときは、走るスピードを落とし、ゆっくりペースで進む。遅くても進みつづければ確実に景色も変わり、目的地に近づくのだ。楽しく走り楽しく輪行する。そんなペースで明日からも進み続けよう。

9月1日
マルメ到着

 ヘルシングボリから22km自転車を走らせ残りは鉄道で、この日ようやくマルメに到着した。マルメはスウェーデンで3番目に大きな都市ということで、観光がてら雑貨店などを巡った。 マルメからは鉄道でデンマークに入国するので、これが最後のスウェーデンである。最近は手探りながら北欧での生活や輪行に慣れ始めてきた。というより、自らが自転車輪行旅をして北欧にいるという現実をようやく実感し始めた、と言った方が適切かもしれない(物価の高さと天気の変わりやすさにはいまだに毎日震えている)。大都会のストックホルムや、長く続く小麦畑、放し飼いの動物の景色は最高だった。見ているだけで楽しくなる様々なショップを巡るのも胸が躍った。色々な表情を見せてくれたスウェーデン、全てが新鮮で全てがとてもいい思い出となった。

今回の旅で自転車で走行する距離が一番長かったであろうこの数日間は、毎日があっという間に過ぎた。

9月2日
デンマーク入国

 マルメから鉄道でたったの約35分、あっさりとデンマークのコペンハーゲンに到着した。ユーロ圏なので入国審査などもなく、「神戸から大阪行く」ほどの感覚で到着してしまうから驚きだ。そして早いことに旅が始まって3ヶ国目となった。髪の生え際が黒くなっていることで、より時間の経過を実感する。  
 デンマークは自転車先進国として有名だ。車道と同じ程の幅で自転車道が用意されており、自転車で移動する人の数が3ヶ国でも圧倒的に多い印象だ。そんなデンマークでは、コペンハーゲンを拠点にインテリアショップや工房を巡る予定だ。デザイン大国、とても楽しみである。
 この日はコペンハーゲンの街を走り、デンマークデザイン博物館と数件の有名なショップをまわった。

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デンマークデザイン博物館
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 コペンハーゲンの街には至るところにカフェやバーがあり、午前中から夜までテラス席でお酒を楽しむ人で賑わっている。休憩がてらカフェに入ると10人ほどのグループとなぜか一緒にビールを飲むことになった。ボディーランゲージと笑顔とビール。これだけで輪に入れてもらえることが面白い。

9月3日・4日
コペンハーゲン観光

 コペンハーゲンはカラフルな木造の家や、ずっしりとした石造りの建築物が多く、壮厳な雰囲気が漂っている。たくさんの運河があり、観光客で賑わう都市だ。そしてショッピングやレストランでゆっくりするのに適した街という印象。

 お店が建ち並ぶエリアは歩行者専用道路となっているため徒歩で巡る。名所を見てまわり、ルドラス・ムッセンの家具の張りの工程の一部を見学し、職人の方のお話を伺った。こうして本場で様々なものを目にできていることはとても貴重な経験だ。写真や画面で見ることも調べることも出来る時代に、こうして実物に触れて目にすることができる贅沢な旅に感謝する。

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ニューハウンの町並み
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王立図書館。黒光りした外観には運河が映っている
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デンマークの名物料理スモーブロー
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この時私が着用しているTシャツは今回の自転車旅のデザインが施されている。
いつもこれを見てもらって私の旅のスタイルを理解してもらっているので大役を果たしてくれている。

 残るはデンマークとノルウェーのみ。まだまだたくさんの楽しみが残っている。新しい地にたどり着く度にまた新しい旅が始まる。刺激的な毎日を大切に、今日も全力で旅をしよう。

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VOL.5 最終回
旅の終わり〜
ノルウェー・ベルゲン

監修

ルーカス B.B 氏
地上で読む機内誌
PAPERSKY 編集長
ルーカス B.B 氏
山下 晃和 氏
旅するファッションモデル
山下 晃和 氏
松田 吉弘 氏
サイクルスポット
松田 吉弘 氏
河鍋 優美子 氏
サイクルスポット
河鍋 優美子 氏

協賛

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