BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ! 第2弾

世界旅 第2弾
20歳の大学生 畠山 準弓の北欧4ヶ国の旅
VOL.2

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8月20日
タンペレ観光、一日かけて鉄道輪行で次の目的地まで

  タンペレから15km程離れたノキアという街に滞在した為午前中にはタンペレまで走り出す。前日の大雨が嘘かのように快晴で気持ちが良い。タンペレは、ヘルシンキよりも若者が多くてヨーロッパの都会の街というイメージ。
  やはり歩く人達は肌が真っ白で目が青や緑でブロンドの髪。永遠の憧れです。
そしてフィンランドといえばムーミン!タンペレにはムーミン美術館があるということで、ムーミンを見なきゃ始まらない。早速向かう。
 旅が始まって7日目にしてようやく地図とにらめっこしていた自分にさようなら。見事たどり着きました! (街行く人に道を指差してムーミン?ムーミン!OK!とは聞き回っていたが)
 自転車旅をしている人はどうやって進むんだろう。「太陽の方向!」と聞いたこともありますが尊敬。そのスキルが私も欲しい。

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美術館の隣の公園ではさりげなくムーミンがお出迎えしてくれていた。

 中ではムーミン挿絵の原画がたくさん展示されていた。走ってきたような森をモチーフにトーベ・ヤンソンが描き続けたムーミンの世界観を堪能した。日本人の感覚からするとムーミンの世界観は特別に感じるが、フィンランドで暮らしていると違和感なく受け入れられるのだろうと感じた。ムーミンに癒される。

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図書館やカフェもあり、ゆっくり過ごすことができる。

 14:00タンペレ発、20:45ロヴァニエミ着の鉄道に乗り込む。 次なる目的地はフィンランドのロヴァニエミ。そう、サンタクロースに会える街。 この街に行くためにフィンランドを北上してきたのだ。小学4年生のクリスマスの朝、兄が母の変わりに私の枕元にプレゼントを置く瞬間をしまった前の純粋だった自分に戻れるんじゃないかと、期待が膨らむ。

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 自転車は輪行バックに入れなくてもそのまま乗り入れられる。フィンランドの鉄道は自転車以外にも、車椅子やベビーカーの置ける車両、ペットまで連れて入れる車両がある。
 7時間の鉄道旅はあっという間だった。窓の外は壮大な緑が広がり静かな車内で旅について振り返ったり、これからのプランを立てたり。 ロヴァニエミに着いた。が、寒い。着いたときは気温13度で強風。周りのフィンランド人はミニタリーコートを着ている人もいればノースリーブの人もいる。夏であってもフィンランド人にとって、夏に袖の長さは関係ないらしい。

8月21日
ロヴァニエミで遂にサンタクロースと初対面

 ロヴァニエミ駅中心から8km程離れた場所にサンタクロースはいる。サンタクロース村という場所に。リュックだけ背負い身軽で、今日もわくわくしながらサンタクロース村に向かって走り出す。
「待ってろサンタクロース!」

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 道のりではモミの並木道が続くものだからクリスマスやサンタクロースを連想せざるを得ない。冬はまた幻想的な景色なのだろう。
 そして並木道を抜けると到着!すぐにサンタクロースに会って話しをして記念撮影まで!
神戸から来たと言うと、「near 大阪京都奈良」と言ったり、日本のお笑い芸人のネタを披露してくれたり。一通り話終えると突然シャッターが切られバイバーイと言われ、サンタクローススマホをいじりはじめる。スタッフのお姉さん写真いるなら買ってねと言う。 サンタクロースは最高のビジネスマンだった。夢をありがとうございました。

 呆気なくサンタクロースとの面会は終了。切り替えてサンタクロース村を満喫しよう。 住所や名前を記入するとサンタクロースからクリスマスに手紙が届くという。4ヶ月後のクリスマスが楽しみだ。 そしてフィンランドではトナカイの肉が食べられるということで、トナカイ肉のハンバーガーを食べてみた。そもそもトナカイが実際に生息していることに驚きだ。絵本の中の生き物じゃないのか。味は、クセもなく柔らかくて食べやすい!ジューシーというよりヘルシーな赤身のようだ。フィンランドではよく口にする甘酸っぱいベリーソースとの相性が良かった。

 ここサンタクロース村ではサンタクロースに会う以外にもう一つ目的が。 北極圏に入るのだ。BRUNO、最北端を目指します。 北極線を北に越えると夏に太陽が沈まない白夜がある。残念ながらロヴァニエミという街にいながら、今回の旅では時期的に白夜もオーロラも体験できない。いつかまたリベンジしたいところだ。 私自身も初めての北極圏。この体験に自転車で挑むことで、自らの力で来たんだな、とより強く実感した。

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トナカイ肉のハンバーガー
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北緯66度32分35秒の北極線を越える観光客達に混ざってBRUNOも北極圏到達

8月22日 
ロヴァニエミ散策

 ここロヴァニエミはフィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトが街の再開発に携わったという。彼が手掛けた建築物がいくつかあるということで巡ることにした。

 気温は11度で風は冷たく、自転車で走っていてもすごく寒い。北欧の夏は短いようだ。

 ラッピアハウス、市庁舎、ロヴァニエミ教会、ロヴァニエミ図書館を見てまわった。 教会では牧師さんと少しお話し、他文化を感じることができる良い時間を過ごした。 中でも一番のお気に入りは図書館。北欧の図書館はいくつかみてまわろうと思っていたので、今回も訪れることにした。

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 自然光を取り入れる天窓がたくさんあり、照明は温かな光で閲覧スペースを照らしている。その光の量が程よくて居心地が良い。図書館という日常の空間にアアルトがこだわりを詰めることで、より市民に愛されるのだから素敵だ。
 地元の人に混ざって私もアアルトの本など手にして読み耽っていた。電子辞書とにらめっこしながらの読書タイムをゆっくりと過ごした。 日本でこんな図書館ができたら、完全に観光地化してできないだろうと想像をめぐらせた。どこに行っても当たり前にこのような心地良い空間があるフィンランドが羨ましいと思った。

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アアルトが手掛けた家具がたくさんある。贅沢な読書タイムとなった

 夜はフィンランド名物、サウナに入った。一日寒かったので身体が温まる。 フィンランドでは家にサウナがあったり、コミュニティの一部として公衆サウナがあったり、日常的に利用されているそうだ。

8月23日〜24日
フィンランドからスウェーデン大移動

  ロヴァニエミからスウェーデンの国境の街ハパランダまで約200km自走で初の国境越えを目指していた。しかしその後の輪行がどうも上手く行かないことが判明、急遽スウェーデンへ船で渡れるトゥルクという街まで戻ることとなった。数日かけて北上したフィンランドの大地を13時間、鉄道で南下する。
  できるだけ違う方法で移動したかったので北からスウェーデンに入る計画だったが、 今回は船でスウェーデンのストックホルムに行くというのもまた魅力的だと割り切ることにした。 実際現地に行って計画通りに行かないこと、これも旅の醍醐味だろう。そして一人旅では解決するのも全て自分次第、これもまた魅力だ。

  次なる目的地のストックホルムへの2日間に渡っての大移動。

23日 18:00ロヴァニエミ発 (夜行列車) → 24日 7:45トゥルク着
24日  8:45トゥルク発 (フェリー) → 24日 18:55ストックホルム着

 夜行列車にフェリーでの輪行。どんな時間や出来事が待っているのかとても楽しみ。 鉄道の予約をするにもインフォメーションで一苦労、フェリーのチケットは取得していない。こんな状況でも不安でないのが不思議で、一丁前に自信だけは持っている。
  夜行列車では一人の男性と出会いたくさんの話をした。私が自転車を列車に乗り入れているのを見ていたようで声を掛けてくれた。今回の旅の話をすると彼も昔、ポーランドを自転車で横断したと語ってくれた。そして私の旅を応援してくれた。

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 自称ピカソの彼に似顔絵を書いてと言われたので書くと、「もっと髪の毛を描いて」と真顔で言われ少し気まずくなった。
  その後乗り換えで待ち時間が2時間程あったが、24時間営業のファーストフードに入るとフィンランドの若者やおじ様達が話しかけてくれた。何故日本人なのに金髪なのか、日本ではどんな歌が人気なのか質問責めだ。何とも楽しい朝を迎えることができた。

  トゥルクに着くとフェリーまでの時間が迫っている。チケットも買わなくてはならないので急いで向かいたいところだが、また道に迷ってしまう。端末の地図はこんなときに役立たず、朝の便を逃すと次は夜の便になってしまう。 道を聞きながら何とかたどり着いた時には出航時間ジャスト。駄目元で「これに乗りたい!チケット買いたい!I have bicycle!もう遅い!?」と訴えつづける。もちろんこの時は必死なので日本語で。大勢のスタッフが駆けつけて来ると、一人のベテランらしきおじさんが分かってくれたようで大急ぎで乗り込むことが出来た。他のスタッフ同士は「なんだあの日本人」とか「いい加減にしてくれよ」とか言っていたに違いない。きっと。「何とかして!」という勢いと、「ごめんね!でも必死なの!」が伝われば大丈夫。私はまた一つ変な自信を手に入れてしまった…
 思いの外乗り込んだフェリーが豪華客船で、驚きながらもたくさんの人と話し船旅を満喫した。途中でスウェーデンに入り、時差で時間が1時間戻ってしまったことに気がついた。 明日からスウェーデンを巡ることとなる。期待が膨らむ。

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 フィンランド最後の日、名物ニシンの酢漬けをフェリー内で食べた。撮影してくれた身体が大きくてお腹が〇のおじちゃんに「顔が○だ。hahaha!」と言われた。
  約24時間の大移動はあっという間に過ぎ、気付くとストックホルムに着いていた。 フィンランド同様、もしくはそれ以上に自転車道が充実しており、車と自転車と歩行者それぞれ専用のレーンと信号が用意されている。  
  たった11時間前にいたロヴァニエミより確実に温暖でとても過ごしやすい気温だ。走り出すと、立派な装飾の施された建築物やたくさんの海沿いのレストランは、まるで映像の中の世界に飛び込んだようだった。

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明日からも全力で楽しむぞと走り始める。

8月25日
ストックホルム観光1日目 (中心街)

  ストックホルムはたくさんの観光客で賑わう大都会というイメージ。街には多くの建物があり、歩いている人も多国籍だ。しかし、歴史的な雰囲気を感じる町並みや、水の都と言われるだけあり水辺の雰囲気は統一感があって、綺麗な街である。
  穏やかな淡い色使いであったヘルシンキ。ストックホルムは、暖色系のカラフルな色使いが印象的だ。同じ北欧という土地で隣り合わせの国でも違うことがたくさんありそう。4ヶ国それぞれの文化を見られるのが楽しみである。
 スウェーデンでは初めにストックホルム市立図書館を見学。そこからはたくさんの人が行き交っていて、見たいポイントが集結しているもあって、徒歩でまわった。様々な雑貨店やデザイナーズショップがあり見てまわっているとあっという間に一日が過ぎた。

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ストックホルム市立図書館。360°どこを見渡しても本が並んでいる
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生活雑貨を扱うショップが多くあり何軒回っても飽きない
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ノーベル平和賞晩餐会が行われる市庁舎

 約一週間でフィンランドを後にしたわけだが、街の雰囲気や人も言葉も道も少しだけ理解し始めた頃にまた新しい土地スウェーデンにやって来た。この不慣れで手探りの生活が続くのも刺激的で楽しい。
  2ヶ国目にして観光地を一人で巡るのが少し寂しく感じた。しかし駐輪場に戻ると自転車がまるで待ってくれていたかのように見えて一層可愛く感じる。手に負えないようなトラブルや盗難もなく無事について来てくれてありがとう、という気持ちになった。一人のようで一人ではない。日本で応援してくれている家族や友人や知人がおり、現地での一期一会の出会いがあり、たくさんの人との繋がりで旅ができている。
  なにより自転車があるのだから、どこにだって行ける気持ちになる。

8月26日
ストックホルム観光2日目 (ガムラ・スタン)

 広い街であるストックホルムは2日かけて観光することにした。

 中心街より少し南に位置するガムラ・スタンエリアを巡る。歴史的な町並みが続くこのエリアではこの日が土曜日ということに加え、トライアスロンの大会が行われていたので人でごった返していた。交通規制もあり上手く走ることができない。この日も自転車は押しながら、停車しては街を巡ることとなった。
 人混みは少し苦手ではあるが幸いなこともある。トライアスロンの大会ということで自転車好きの人がたくさん集っていたのだ。BRUNOを見て写真を撮ってくれたり、笑いかけてくれたりする。そういえば北欧に来てから小径車をみることが少なく、「こんなに小さな自転車は初めて見たよ!」と言われることが何度かあった。

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 その後王宮での兵隊の交替式を見学したりセルゲル広場周辺を巡った。オレンジ色の温かな雰囲気が続くストックホルムは中世の歴史的な町並みに、現代的な部分が違和感なく溶け込んでいる。

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セルゲル広場はたくさんの観光地で溢れている
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アンティークショップの店員さん。旅を応援していただきました。


 次はスウェーデンで2番目に大きい街ヨーテボリまで列車で行く。次の日のチケットを取得し、ストックホルムを後にすることとなった。

8月27日
ヨーテボリへ移動

 スウェーデンでの輪行は初めてとなる。そのまま乗り入れられる車両がないことから輪行袋に入れての移動である。フィンランドでは活躍することがなく、キャリアに縛り付けられたままだった輪行袋の出番が遂にやってきた。  
  早速ストックホルムの駅前のスペースで準備を始める。タイヤを順調に外し終えたが、袋に入れるときに少し手こずった。久しぶりの作業に時間を取られてしまったが、ぎこちない形で収納し何とかストックホルムを出発することができた。 ストックホルムからヨーテボリは、約500km。列車で4時間半の距離だ。列車からの景色は久しぶりに見る北欧の広大な緑と海や湖の景色だ。ヨーテボリまでは輪行ばかりでまだスウェーデンの土地を感じながらの自走ができていない。ヨーテボリを終えると自走で南下することにしている。観光地だけでなく、それぞれの国の土地を走ることも楽しみであり自転車旅でしかできない体験だ。スウェーデンをもう少しよく知って、ローカルな部分も好きになりたい。

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 ヨーテボリ駅に着いて自転車を組み立てていると興味を持って話しかけてくれた現地の人。 個人主義で観光客の多いスウェーデンでは話しかけることがあまりないが、こちらから話しかけると、とても親切に接してくれる。  

 ここまで自転車にも私自身にも大きなトラブルはなく進むことができた。そして、少し考えていたことがある。旅の何に惹かれているのか。

 一人で初めての土地や言語、文化、経験に挑戦すること。 そこにはたくさんの壁や不安が存在し、勇気が必要なこと。でも実は私が初めて海外に行ってからまだ1年程しか経っていない。 初めて空港の国際線に足を踏み入れたあの日から今日まで、海外での経験に刺激を受けつづけている。 その刺激をまた受けるべく、新たなことに挑戦し続けたいという想いが今の私の原動力となっている。

 また明日から、どんな出来事が起こるのか楽しみだ。困難やトラブルも経験と捉え、自信を持って進み続けよう。

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監修

ルーカス B.B 氏
地上で読む機内誌
PAPERSKY 編集長
ルーカス B.B 氏
山下 晃和 氏
旅するファッションモデル
山下 晃和 氏
松田 吉弘 氏
サイクルスポット
松田 吉弘 氏
河鍋 優美子 氏
サイクルスポット
河鍋 優美子 氏

協賛

le cyc traveler BROOKSPAPERSKY
BRUNO VENTURA WORLD TRAVEL