BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ! 第2弾

世界旅 第2弾
20歳の大学生 畠山 準弓の北欧4ヶ国の旅
VOL.1

8月14日
フィンランド、ヘルシンキへいよいよ出発

  遂にこの日がやってきました。関西国際空港から1ヶ国目、フィンランドに向け出発です!
出発前日まで、自転車を入れるダンボールの梱包や空港までの移動、パッキングにも不安要素が尽きず、様々な方にサポートしていただきながら何とか出発することが出来ました。

  7月の壮行会にて自転車に初めて触れて約1ヶ月。ルートの決め方、長距離の走行、自転車のメンテナンス、輪行の仕方など右も左も分からない状況からのスタートです。
そして初めての北欧とままならない英語。私にとって全てが新鮮で全てが挑戦となります。
どんな挑戦と経験と出会いが待っているのか楽しみで仕方ないです。

  旅は一人なのに、この自転車があることでなぜか心強さを感じます。自転車旅にしかできない旅、そして自分らしい旅の想像が膨らみます。

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  この日は空港から宿まで13kmということで、空港で自転車を組み立てて早速走り出す! つもりが、なぜか空気を入れるのに一苦労。ど素人の私には原因が分からないことばかり。これから1ヶ月たくさんの困難に立ち向かうのだ。出発前に知人に言われた、「準備万端でないと動き出せない日本人気質を完全に無視している」という言葉。まさにその通り。とりあえず行動で乗りきってきた。

  荷物を受け取って走り出すまで1時間半はかかった。 何とか組み立て、空港を出ると爽やかで澄んだ空気が気持ち良く、天気も快晴。 フィンランドが歓迎してくれている!と能天気に走り始める。 どこか違和感を覚えて、すぐに交通ルールが日本と違うことを思い出して冷静に右側を走り出す。事故には絶対にあわないように用心! 憧れの地を走っている現実に感動して、にやつきながら走っているとすぐに宿にたどり着いた。

  今フィンランドにいるという余韻に浸りながら、驚いたことがある。 日の入り時刻が21時をまわるということ。いつまでも明るいので白夜!?と疑ったほど。 ということは、21時頃まで走っていても安全ということだ。 もう一つ驚いたことは物価の高さ。想像はしていたが、500mlジュース2.5ユーロ(320円)が安いよ!と訴えるスーパーをいざ目の前にすると怯んでしまった。

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宿までの道のりの途中でもフィンランドの広大な土地を感じられる。

8月15日
ヘルシンキ観光

 宿からヘルシンキ中心部まで約11km。同じ宿に2泊するので、パニアバック等は置いてリュックだけで出掛ける。今日はヘルシンキ観光だ!と意気込みスタート。
  英語も微妙で更には方向音痴の私は道に迷い20kmほど走っていたようだ。よく世界に飛び出したなと言ってやりたくなる。

  とにかく東に行けばたどり着くと進みつづけて、突然イッタラ&アラビア・デザイン・センターが現れたときは、下り坂で急ブレーキ停止してしまった。 早速自転車を停め、中にはいると、イッタラやアラビアのショップがある。その他にも数件の雑貨店が入っている。本当に北欧雑貨の店舗を集めたような施設でワクワクした。
  イッタラのショップでムーミンのカトラリーを見ていると店員の方と話が盛り上がり、つい買ってしまいそうになる衝動を抑えながら様々な雑貨を見て回った。お土産を買ってこれ以上荷物を増やすわけには行かない。

  その後、ヘルシンキ大聖堂、マーケット広場、ウスペンスキー寺院、ヘルシンキ中央駅、アルヴァ・アアルト展示会、テンペリアウキオ教会を見て回った。

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元老院広場から見るヘルシンキ大聖堂 。
中も見学できる。外観と同様に淡い色使いで装飾も多過ぎず、落ち着いた雰囲気で30分程ぼーっとしていた。アシンメトリーな造りが印象的。
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マーケット広場
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ウスペンスキー寺院
小学生が授業でスケッチをしていた。こんな贅沢で絵に描いたような授業を目の前に羨ましく思う。

 町の雰囲気も人も穏やかでのんびりした雰囲気がたまらなく心地いい。観光地なのに騒がしくなく、時間がゆっくりと流れているようだ。

 フィンランドの道は自転車乗りにとっても走るのに困らない。自転車文化が根付いているためか、曲がるときには皆が手で合図を出し、ほとんどの人がヘルメットを装着している。駐輪場も多くすぐに走り出して、すぐに停車して見て回ることが可能だ。
自転車道と歩道と車道がどこでもはっきり別れているので安全でもある。

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 見所がぎゅっと詰まったヘルシンキは、自転車で観光するのに最適な場所だった。 丸一日観光して、ヘルシンキの町並みを堪能し終え、再び宿まで11km程走る。やはり来た道を戻るだけなのに地図を見なければ戻れないのが悔しかった。

  宿に戻ると「歯磨き粉を貸して」と言われたので手渡すと、日本製の歯磨き粉に大喜びしてくれ、その後日本についてたくさんの話をした。北欧の人たちは皆おとなしく、ぐいぐい話しかけて来るのとは違う。そんな北欧人とこれから1ヶ月どのくらいたくさんの話ができるだろうか。楽しみだ。

8月16日
ヘルシンキ → リーヒマキ

 次なる目的地はフィンランドのタンペレだ。ヘルシンキからタンペレまでは約199km。 一気に電車で行くことも出来るが、今回は自走と輪行を組み合わせて数日間かけて行くことにした。2泊した宿のオーナーにタンペレの方に行くと言うと、心配してくれ、何かあったら電話してと番号を教えてもらった。
 もう1泊! の言葉が出かけたが飲み込み、出発する。ヘルシンキからヒュビンカーという町まで約63km自転車を漕ぎつづけた。 その間はヘルシンキの都会とは違い北欧の壮大な森林や田舎道が続く。

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 今にもムーミンが出てきそうな森林の中もあれば、ひたすら一本道が続き人も車も通らないところもある。不安に押し潰されそうになるが、得意のポジティブ思考で乗り切る。人がいないのを良いことに、叫んだり熱唱したりしながら走る。フィンランドの自然を独り占めだ。

 自然が生み出しているのに規則的に並ぶ柔らかな形の木や葉が落ち着きを感じるのと同時に、どこか寂しさを感じる。この感覚の中に穏やかな価値を見出だすのだから、フィンランド人の人柄にも納得がいく。

  突然道が開け、電車が横切ったときには思わず満面の笑みをこぼしてしまった。 追うように走ると駅が見えたので、電車でリーヒマキまで移動することに。

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フィンランド鉄道(VR)では、自転車をそのまま乗り入れらる車両がある。
輪行旅にもってこいの国、優しい。

 この日は、「道は必ず道に繋がっている」「何かあってもここは地球」この壮大な規模の思考に至ったので穏やかに過ごすことが出来た。

8月17日
リーヒマキ → バルケアコスキ

  3日間快晴だったがこの日は雨が降った。外国人特有の雨が降っても傘をささないスタンスに合わせてみたが、いざ走るとそううまくいかない。この日も終着駅を決めず、とりあえず電車に乗り込む。宿のありそうなバルケアコスキに最も近い駅で降りる。 そして約12km、フィンランドの田舎道を走る。”森と湖の国フィンランド”というだけあって、本当に静かで穏やかな道が続く。

  森を走ると湖が見えてきて、また森へ入る。すると突然のアクシデントだ。

「ようこそハプニングー、でも今か。」と思わず呟いてしまった。ペダルが踏めないのだから。
空回りしかしない自転車を見つめることしかできない。周りは森で先ほどから人を見かけない。
じっくり見つめて、チェーンが外れていることに気付いた。検索しながら手探りで直す。
手は真っ黒になったけれど自転車は回復している。気付けば「頑張るんやで」と声を掛けていた。直せたときはとても嬉しかったので少し驚いた。自転車がなければ進めないし、自転車があってこその経験に価値を感じた。
  再開するとIlolaという小さな村のような場所にたどり着いた。小さなカフェがあったので入ってみると”フィンランドのおばちゃん”と”フィンランドの犬”がおり、フィンランドを感じずにはいられない空間が待っていた。 英語が通じず何が何だか分からない状況だったが、コーヒーを出してくれたので頂いた。すると数人の”フィンランドのおばちゃん”が入ってきて、村にある部屋の一室に泊めてもらえることとなった。温かい人たちに出会い、話の輪に入れていただけて温かい気持ちだ。

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おばちゃんはシャイだ。ビップサ(犬)は村のアイドル。
村には他にも馬や豚、羊に鶏、狼までいた。
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VENTURAのカラーリングとフィンランドの自然とカラフルな家がとても可愛い。
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家庭やホテルにも名作チェアが愛用されている。光も柔らかく温かい。

8月18日
バルケアコスキ → タンペレ

  第2の目的地タンペレまでIlolaの村からは約40km。この日は自走でタンペレを目指す。
チーズやサラミ、たくさんのフルーツにパンの朝食をいただき温かい村から出発。

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村の景色の絵を描いたのでプレゼントするととても喜んでくれた。
言葉が通じず伝えきれない感謝を、自分なりの形で伝えられたら良いなと思った。

 村の方たちに応援していただきいざ出発。今回初めての砂利道が20kmほど続く。そういえば今まで舗装された道で甘やかされて走っていたのか。砂利道非対応のゆとり育ちの私はゆっくりゆっくりと車のタイヤの跡を追うように進んだ

 砂利道を抜けて少し大きな道を走ると町が見えてきた。ここからタンペレまでは都会の一本道を15kmだ。途中自転車ショップを見つけたので念のため立ち寄って、具体的なことは分からないので「この自転車大丈夫?」と聞いてみる。
 店員のおじさんは黙って空気を入れてくれた。タイヤがぺったんこだったらしい。初日に空港で苦戦して入れた空気はなんだったのか。そして今まで荷物を積んでいるから重いんだと思い込んでいた自分を疑いたくなる。 それからというもの、「ここまで軽かったのか!ここまでスピードが出るのか!」の連続だ。寡黙な店員さんに感謝。

 気持ち良く走った15kmは一瞬だった。

この日はタンペレに着き、あらかじめ次の目的地への列車のチケットを予約した。

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下校中の小学生と少しふざけあっていた。
この町では小学生もほとんどが自転車通学、小さな頃からマナーもきちんとしている。
MAP

これからフィンランドを堪能した後、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーを旅します。
始まったばかりですが、様々な刺激や経験に向き合っていこうと思います。

どうぞこれからも応援よろしくお願い致します。

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VOL.5 最終回
旅の終わり〜
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監修

ルーカス B.B 氏
地上で読む機内誌
PAPERSKY 編集長
ルーカス B.B 氏
山下 晃和 氏
旅するファッションモデル
山下 晃和 氏
松田 吉弘 氏
サイクルスポット
松田 吉弘 氏
河鍋 優美子 氏
サイクルスポット
河鍋 優美子 氏

協賛

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