BRUNOが応援する「旅」 〜世界の自転車旅をサポート〜 若者よ旅に出よ! 第2弾

世界旅 第2弾
伊藤沙也加の北米西海岸縦断の旅
VOL.5

ついにサンフランシスコに到着!

MAP


9/25
【フォートブラッグ ステイ】

 朝はジョンの家から自転車屋まで送ってもらった。ブルーノの自転車はアメリカでは珍しいらしく、自転車屋に直せるか確認したところ、やはり部品がなく、取り寄せることになった。明日の午後まで時間がかかるらしい。今日は仕方なくフォートブラッグにステイすることにした。「こんな小さいタイヤでよく走ってきたね」と、驚いていた。
 ジョンは、ガーバービル(わたしがヒッチした場所)に今日中に戻るため、フォートブラッグにいる友達の連絡先や、日本人の友達の電話番号を教えてくれた。見ず知らずの私に、こんなに親切にしてくれるジョンの心の広さに驚いた。絶対またこの街を訪れて恩返ししよう。「ありがとう、ジョン。」

 今夜はウォームシャワーズのホストの家に。彼はいないのだが、広い敷地があるらしく、そこにテントを張っていいよと言ってくれた。夕方になってその家に向かっていたら、目の前に1台の車が止まった。
「さやかちゃん?」
 あつしさんだった。ジョンの日本人の友達である。たまたま私が歩いていた道を車で通り過ぎたらしく、また戻ってきてくれたらしい。感動。まさか会うことができるなんて思わなかった。その後、一緒にタイ料理を食べに行った。あつしさんは、10代の頃にカリフォルニアに来て、そのまま住んでいて、いくつか事業をしているとのこと。すごく優しくて寛大で、さすがジョンの友達だなと思った。

 私はアメリカ人のシンプルな考え方がとても好きだ。「Have fun!What else do you need?」このような価値観が好きでたまらない。やりたいことをみんなが応援してくれ、挑戦する人をリスペクトする。そんなカルチャーがアメリカにはある。今まで感じたことをあつしさんにぶわーと話したら、共感してくれて嬉しかった。
「やらないで後悔するよりやって後悔したほうが良いですよね」と話したら、あつしさんは、「成功しても失敗しても後悔はしないよね、やることに意味がある。たとえ失敗でもそのあとは良いことしかないよ」。と言ってくれた。あつしさんが人生を通して体感したことを聞いたあとだったから、誰の言葉よりも響いた。

自転車旅をしていなかったら、こんな海岸沿いの小さな街には来ていなかったし、自転車が壊れていなかったらジョンやあつしさんに会うこともできなかった。毎日が冒険で、刺激的で、新鮮である。
あとは自転車が、直ることを祈るのみ。どきどきする。

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9/27
【フォート・ブラッグ〜アンカー・ベイ】
55miles 9:30-16:30

 自転車は果たして直っているのだろうか。自転車屋のオープン時間と同時に、自転車を取りにいった。完璧に修理されていて感動した。やっと帰ってきた相棒。今日からまた走り続けよう。楽しみながら頑張ろう。

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 1号線はずっと海岸沿いなのだが、崖の上、山の中をひたすら走り続ける。海の青も、山の緑も、花の種類も、土地の匂いも、全然違うため、楽しんで走ることができた。しかし、日陰が全くなく、暑くて溶けそうだった。アップダウンは相変わらず多いのだが、それより上りのヘアピンカーブが急で走ることに必死だった。

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9/28
【アンカー・ベイ〜ボーデーガ・ベイ】
51miles 9:00-16:30

 どれだけ慣れてもキツイと泣けてくる。オレゴンで走ったセブンデビルズヒルがずっと続く感じだった。気持ちが上がらず、コーヒーブレイク。また頑張ろう。気持ちを入れ替えて、フォートロスに突入。

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 ずっと上りが続き必死に走っていると、なんと絶景が現れた。雲海を横目に、その雲と並んで走るのは、とても気持ちが良かった。

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そして、ある車を通り過ぎたら、「カムバック!」と言われ振り返った。彼らは、さっきまでダイビングをしていたらしい。驚くことに、採れたてのウニを食べさせてくれた。実はウニが苦手なのだが、食べてみると全く癖がなくて美味しかった。「女子が自転車で旅しているなんてアメージングだね!応援してるよ!」。と最高の笑顔で見送ってくれた。ここでも人の優しさに触れることができた。

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 そこからまたコーヒーを飲んで、もう1つの峠に挑んだ。バイクサークルのおじいちゃん10人くらいと一緒に走ったのだが、皆速くてびっくり。歳を取っても健康でいられることは大事だなと感じた。今日もキャンプサイトに宿泊。
サンフランシスコまで残り77マイルの看板が見えた。もう少しだ!

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9/29
【ボーデーガ・ベイ〜フォレスト・ノールズ】
45miles 9:00-15:00

 今日もよく走った。やはり大自然の中を走るのは気持ちがいい。 お昼は食べるところが全くなく、ようやくオイスターの看板を見つけて入った。世界中から牡蠣を食べにくるようなシーフードで有名なマーシャルという街だった。

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お昼に食べたオイスター

 隣のカップルがスイス人だったので、「私、スイスの自転車で旅しているよ」。と話したらとても喜んでくれた。 その後は、マップ上だとひたすら上りが続くはずで覚悟をしたのだが、なだらかな下りが続き、あっという間にフォレストノールズに到着。今日もウォームシャワーズのホストにお世話になる。

 ジェームスは、アラスカから南米まで2年かけて旅したバイカーである。そのパートナーのマーギットはまだ仕事中で不在だった。ゆっくりしていると、マーギットの友達の日本語を話せるジャッキーが途中から家に来てくれて、人参のスープでもてなしてくれた。 夜は少し早めに就寝した。

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ジェームス
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黄色い服がジャッキー
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自転車道が狭い


9/30
【フォレスト・ノールズ〜サンフランシスコ】
31miles 12:30-15:38

 今日は自転車自走最終日。なんだか特別な気持ちになって目覚めた。

 マーギットは朝から美味しいチャイを入れてくれて、お昼頃まで2人の旅の話を聞いた。アタカマ砂漠を自転車で進んだり、険しくて走れないような山道を通ったり。大好きな人と大好きなことをしている2人がとても幸せそうで、温かい気持ちになった。最後は、マーギットの元旦那さんも家に来てくれて、皆で記念写真。強くハグをしたあと、サンフランシスコを目指す。

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マーギット
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マーギットのバイク
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ふたりの南米旅行の写真が素敵だった。
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もうすぐサンフランシスコ!!

 そして、ついに到着した。最後にヒルが2つあったのだが、一度も止まらずに上りきった。ゴールデンゲートブリッジに行く途中もかなり急勾配な坂道だったが、そこもなんとかクリア!「成長したなぁ。」(トルツメ)なんだか自然と泣けてきて、この19日間で出逢った人達や、応援してくれる人達の顔が次々と浮かんだ。合計738miles(1,164km)走破。日本でいうと、東京から熊本くらいまで走ったことにはなる。

 ウォームシャワーズのホストや旅先で出逢った人達には、「ありがとう」を言い切れないほど感謝している。辛いときも楽しいときも、私は人に支えられていた。「またいつか恩返しをするために、みんなに会いに来たいな。」

 明日からは輪行や街乗りで自転車を楽しみたいと思う。

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ゴールデンゲートブリッジを渡ればゴール、サンフランシスコ!
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ロンバートストリート

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Vol.5
いよいよ目的地サンフランシスコに到着!!

監修

ルーカス B.B 氏
地上で読む機内誌
PAPERSKY 編集長
ルーカス B.B 氏
山下 晃和 氏
旅するファッションモデル
山下 晃和 氏
松田 吉弘 氏
サイクルスポット
松田 吉弘 氏
河鍋 優美子 氏
サイクルスポット
河鍋 優美子 氏

協賛

le cyc traveler BROOKSPAPERSKY
BRUNO VENTURA WORLD TRAVEL